いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

2018ウィンブルドンシード考察(2018/6/18)

こんにちは。

ウィンブルドンシード考察の最新版です。

ウィンブルドンのシードの決め方については下の前回記事をご参照ください。

 

ch191.hatenablog.com

それでは早速、6/18現在の状況を以下に示します。

Race to Wimbledon 2018/6/18
rank Seed No. name 6/18point 17-18 16-17 芝ポイント min
1 2 ナダル 8770 180 0 8950 0
2 1 フェデラー 8420 2250 540 11210 0
3 3 A.ズベレフ 5755 180 225 6160 90
4 5 デルポトロ 5080 45 67.5 5192.5 45
5 6 ディミトロフ 4780 180 135 5095 90
6 4 チリッチ 4560 1200 270 6030 0
7 7 ティーム 3835 180 33.75 4048.75 90
8 8 アンダーソン 3635 200 33.75 3868.75 45
9 9 イスナー 3070 340 67.5 3477.5 45
10 10 ゴファン 3110 0 135 3245 180
11 14 シュワルツマン 2435 10 7.5 2452.5 45
12 20 カレノブスタ 2145 0 7.5 2152.5 0
13 18 ソック 2110 45 67.5 2222.5 20
14 11 クエリー 2040 720 270 3030 0
15 16 バウティスタアグ 2030 180 67.5 2277.5 90
16 19 フォニーニ 2030 90 33.75 2153.75 90
17 21 エドムンド 1950 45 7.5 2002.5 45
18 17 プイユ 1835 135 270 2240 10
19 26 チョン 1685 0 0 1685 45
20 23 キリオス 1675 100 135 1910 0
21 15 ジョコビッチ 1665 610 67.5 2342.5 0
22 12 ベルディヒ 1625 765 540 2930 0
23 27 シャポパロフ 1553 0 48.75 1601.75 10
24 24 マナリノ 1535 330 33.75 1898.75 45
25 28 コールシュライバー 1530 10 33.75 1573.75 0
26 30 クライノビッチ 1489 0 0 1489 15
27 25 錦織 1485 90 135 1710 0
28 22 ガスケ 1465 350 135 1950 90
29 29 ジュムール 1460 45 33.75 1538.75 45
30 31 チェッキナート 1453 10 0 1463 29
31 13 ラオニッチ 1405 510 900 2815 0
32 32 ベルダスコ 1305 100 15 1420 20
33   ルブレフ 1281 70 67.5 1418.5 0
34   コリッチ 1245 10 7.5 1262.5 0
35   チチパス 1238 80 0 1318 29
36   マイヤー 1182 0 7.5 1189.5 0
37   ラモスビノラス 1170 90 67.5 1327.5 45
38   フェレール 1155 90 33.75 1278.75 0
39   ゴヨブチク 1153 160 24 1337 20
40   モンフィス 1130 240 7.5 1377.5 0


芝ポイントがあるため、上位進出を果たせばこのようにシード順位が一気に上がることは珍しくありません。
先週のスヘルトーヘンボスでガスケが優勝、シュツットガルトでラオニッチが準優勝したことで、ガスケは暫定27⇒22シードに、ラオニッチはシード外⇒13シードに上がりました。

 

この表に表記されている選手のうち、今週欠場するのはナダル、デルポトロ、イスナー、シュワルツマン、カレノブスタ、フォニーニ、チョン、クライノビッチ、チェッキナート、ルブレフ、ラモスビノラス、フェレール、モンフィスです。

これも踏まえて、現在の状況を整理していきます。

 

第1シードフェデラー、第2シードナダルは確定。

第3シード争いはA.ズベレフとチリッチの一騎打ちですが、ややズベレフが有利。

チリッチが第3シードになるための条件は以下の通りです。

 

チリッチW(7030)⇒ズベレフF(6670)以下

チリッチF(6630)⇒ズベレフSF(6430)以下

チリッチSF(6390)⇒ズベレフQF(6250)以下

チリッチQF(6210)⇒ズベレフ2R(6205)以下

 

つまり、最低QFかつズベレフより上位ラウンドで終えることが条件です。

チリッチが出場するクイーンズの方が層が厚いですが、ハレに出場するズベレフもQFで先週優勝のガスケと当たるドローとなっており、予断を許しません。

この争いに勝った方が第3シード、敗れても第4シードになります。

 

デルポトロが今週欠場するため、第5シードはディミトロフ次第で決まります。

ディミトロフがSF以上なら、ディミトロフ第5シード、デルポトロ第6シード。

ディミトロフがQF以下なら、デルポトロ第5シード、ディミトロフ第6シードとなります。

ディミトロフは2Rでジョコビッチ、QFでベルディヒと当たる可能性が高く、SFはそう簡単ではありません。

 

第7・8シードはイスナーの欠場でティーム・アンダーソンの2人になることが濃厚。

ティームは1つ勝てば第8シード以内が確定、アンダーソンはSF以上なら自力で第8シード以内を決められる上、第8シードになれる可能性のあるゴファン、クエリー、ベルディヒは優勝しなければならないためです。

 

第9~12シードは、イスナーは堅そうですが、残りの3枠争いは混戦。

ゴファンは有力ながら、続くクエリー、ベルディヒ、ラオニッチ、ジョコビッチはいずれも芝ポイントを大量に持っている選手たち。

欠場のシュワルツマンを除いて、暫定15シードのジョコビッチまで可能性があると言えます。

 

第13~16シードは、暫定15シードのジョコビッチまでの3枠は堅そうで、残り1枠をアグ、プイユ、ソックが争うという様相。

中でも先週SFのプイユが有力と見ます。

 

第17~24シードは、暫定24シードのマナリノまでで決まる可能性が高そうですが、焦点は暫定25シードの錦織。

24シード以内のためには最低SFが必要と厳しい条件ながら、対抗シードに一番当たりといえるアグを引いたので、可能性は十分あります。

上位勢でもウィンブルドンに出場できるか不透明な選手もいるため、最低でも今の位置をキープしたいところです。

 

そして、シードのボーダー争いですが、前回記事に記載した通り、エントリーランキングポイントで32位以内に入らなければシードがつかないため、下位と素点で90点(QF相当)以上の差があるラオニッチまでの31人はシードが濃厚で、残り1枠をベルダスコ、コリッチの2人が争うイメージです。

ただし、ベルダスコは初戦がチリッチ、コリッチは初戦がA.ズベレフとかなり厳しいため、このままベルダスコに決まりそうな感じもします。

 

ということで、上位シードはほぼ確定し、中位シード争いが熾烈と言った印象のシード争い。

9~16シードの顔ぶれもなかなか強烈とはいえ、だれが来ても当たりたくない1~8シードに比べるとやや落ちます。

そのため、錦織には何としても24シード以内を確保してほしいところです。

上位勢がこぞって出場するため、年間で見ても最も厳しいと言ってもいいかもしれない500の2大会、クイーンズとハレで全てが決まります。