いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

フィギュアスケート 女子シングルGPシリーズ第4戦終了時 GPファイナル試算

はじめまして、ch191と申します。

あまりこのようなブログを書くことに慣れていないので、誤字脱字や表現が拙いところがあるかと思いますが、大目に見ていただければと思います。

さて、初回記事として、この時期といえば!と思い、フィギュアスケート、中でも女子シングルを取り上げたいと思います。

というのは・・・やはりロシア杯で本郷選手がGPシリーズ初優勝を遂げたからに他なりません。

まさしく、新星現る!という感じですが、実はジュニアのころから注目していた選手で、優勝してもおかしくない実力を持っている選手だと思っていました。(べ、別に優勝したから後付けってわけじゃ。。。

2年前の全日本フィギュア、初出場ながらSPで6位につけ、迎えたFSは最終滑走。

普通なら緊張してなかなか力が発揮できないところですが。。。

曲は優勝した浅田選手と同じ白鳥の湖

しかし、浅田選手と同じ、いやそれ以上といっていいぐらいのスタンディングオベーションでした。

非の打ちどころのない、完璧な演技だったのです。

得点が出た後に、その得点(115.82)が低すぎるという、観客の不満が聞こえるぐらいの。

その日初めて名前を知ったぐらいの僕でも涙が出ました。

それと同時に、彼女の精神力の強さに驚きました。

近い将来、すごい選手になるなと感じたのを、今でも鮮明に覚えています。

とにもかくにも、宮原選手とともに、今後の女子フィギュアを引っ張って行ってくれる存在だということが確信に変わった、見事な優勝でした。

そこで気になるのが、GPファイナルに本郷選手、そして1試合を残す宮原選手・村上選手が出場できるか?ということです。

戦前の予想通り、ここまでロシア選手がどの大会でも上位を席巻していますが果たして。。。

大まかではありますがその可能性を試算してみました。

説明不要かもしれませんが、GPファイナルは、GPシリーズ6試合のうち、出場した2試合の順位を換算したポイントの上位6名のみ出場できます。

順位は1位に15ポイント、2位に13ポイント、以下6位まで2ポイント刻みで減っていき、8位(3ポイント)までポイントが与えられます。

1人が出場できるのは最大2試合ですので、理論上は28ポイント(1位と2位)の選手が6人なんてことも考えられます。

同ポイントで並んだ場合は①最高順位②合計スコアで考えます。

①が同じ場合は②で比べます。

例えば、同じ26ポイントでも、1位と3位の組み合わせの方が2位2回よりも上位ということになります。

理論上は28ポイント以上で確定、24ポイント以上とればほぼ確実といっていいでしょう。

現時点で、すでに28ポイントを獲得しているトゥクタミシェワとポゴリラヤはファイナル出場が確定しています。

本郷選手は5位(7ポイント)+優勝(15ポイント)で22ポイント、現時点ではポイントランク3位にいます。

つまり、残り2戦で4人以上に上回られなければファイナルに出場できます。

しかし、この22ポイントというのが微妙なラインです。

よって、本郷選手を基準に、ファイナル出場ラインを考えてみたいと思います。(20ポイント以下は可能性0とします。)

現時点でファイナル残り4枠に入る可能性があるのは本郷選手以外に以下の10人がいます。(オフチャロワは2戦残していますが、過去の実績等を考慮して22ポイント以上取れる可能性は極めて低いので除外します。)

ただ、本郷選手は優勝していますので、同じ22ポイントで並んだ場合は上記①が優先されることにより、本郷選手が上位になる可能性が極めて高いです。(本郷選手と同じ1位+5位の組み合わせの場合はスコア勝負)

したがって、本郷選手を上回るためには、実質24ポイントが必要になりますので、条件は以下の通りです。

名前      1戦目成績  スコア  2戦目出場予定

本郷選手を上回るための条件

エレーナ・ラジオノワ (ロシア)   15(優勝) 195.47  第5戦

4位以上 または 5位かつスコア154.00以上

アシュリー・ワグナー (米国)   13(2位) 186.00  第5戦

3位以上

ユリア・リプニツカヤ (ロシア)   13(2位) 173.57  第5戦

3位以上

宮原 知子 (関大中・高スケート部) 11(3位) 181.75  第6戦

2位以上

グレイシー・ゴールド (米国)   11(3位) 179.38  第6戦

2位以上

村上 佳菜子(中京大学)   11(3位) 169.39  第6戦

2位以上

サマンサ・シザリオ(米国)   9(4位) 174.58  第5戦

優勝

コートニー・ヒックス (米国)   9(4位) 174.51  第5戦

優勝

ポリーナ・エドモンズ (米国)   9(4位) 161.27  第6戦

優勝

ガブリエル・デールマン (カナダ) 7(5位) 161.26  第6戦

優勝かつスコア188.21以上

理論上は第5戦で本郷選手を上回る可能性があるのは最大4名、第6戦では最大2名います。

ですが、実績十分の選手がそろう第5戦でシザリオ・ヒックスが優勝する可能性は極めて低いです。

よって、第5戦で本郷選手を何人が上回ってくるかというのがかなり鍵を握ります。

3人に上回られると可能性はほぼなくなりますが、2人なら十分可能性が出てきます。(もちろん1人なら確定ですが、よっぽどのことがない限りないでしょう)

よって、3人に上回られる可能性を考えてみます。

ラジオノワは条件が楽なのでほぼ確定として、ワグナー・リプニツカヤが表彰台に登れるかどうかが焦点となります。

安定感のあるワグナーが表彰台を逃すのは考えづらいですが、1戦目のフリーの出来を考えるとリプニツカヤはシザリオ・ヒックスのいずれかに上回られる可能性は十分考えられます。

では2人だと仮定すると、第6戦では2人に上回られなければOKです。

エドモンズ・デールマンは優勝が必須条件ですからかなり厳しいので、宮原選手・ゴールド・村上選手の3人のいずれかが1位・2位になるかどうかが焦点です。

残念ながら、これは可能性が十分あります。

ただ、その場合は宮原選手・村上選手のいずれか、あるいは両方がファイナルに出場できますので、日本人選手がファイナルに出場できる可能性はかなり高いと言えます。

以上まとめますと、すでに確定しているトゥクタミシェワ・ポゴリラヤに加え、ラジオノワ・ワグナーも確定と見ていいでしょう。

よって、残り2枠を本郷選手・宮原選手・村上選手・リプニツカヤ・ゴールドの5人が争っているという構図です。

リプニツカヤは表彰台に乗れば確定、宮原選手・村上選手・ゴールドはリプニツカヤ・ワグナーの結果次第では優勝が必須となってきそうです。

いずれにしても全ては第5戦の結果によって大きく変わってきます。

日本人では今井遥選手が出場します。

去年の四大陸選手権のような演技ができれば、上位進出も十分あり得ますので、期待したいと思います。

そしてファイナル出場が誰になるのか、注目していきましょう!