先週の3大会とエントリーランキング(2017/2/13)
こんばんは、ch191です。
今回は先週の振り返りと、2/13付のエントリーランキングについて。
ではまずは先週の大会を振り返りたいと思います。
先週は250の3大会が行われました。
なんと3大会とも第1シードが初戦敗退し、第2~第4シードはそろってSF進出という珍しいことが起こりました。
注目大会に挙げていたソフィアでは、地元ディミトロフがゴフィンを破って大会初優勝、早くも今季2勝目を挙げました。
今季の好調ぶりを改めて示した形となりました。
ゴフィンもディミトロフに連敗となりましたが、SFではアグに勝ってきっちりシードキープ。
錦織と同じく、決勝で5連敗となってしまいましたが、このテニスを続けていれば3年ぶりのツアー3勝目も近いと思います。
心配なのは初戦敗退となったティエム。
先週から、大陸をまたいで3週間後のインディアンウェルズまで休みなしの超ハードスケジュールですが、決してコンディショニングがいいとは言えない中で、これは自殺行為では…?
こんな調子で初戦敗退が続かなければいいのですが…
モンペリエでは、ベスト4の4人中3人が地元フランス勢という、地元ファンにとっては願ってもない展開でしたが、優勝したのはガスケの3連覇を阻止したA.ズベレフでした。
QFからフランス勢を3人連続撃破、特にSFからツォンガ、ガスケという実力者を連破しての優勝なので、大きな価値があるといえます。
また、兄ミーシャとのダブルスでも優勝を果たし、ズベレフ家にとっては最高の大会になりました。
全豪でのナダルとの激闘が記憶に新しいところですが、この10代での通算2勝目は、今年中のTop10入りにさらに期待を抱かせるものとなりました。
ガスケは過去4年連続で決勝進出しており、その間15勝1敗と「庭」とも言える大会でしたが、11歳年下にしてやられました。
とはいえ、調子は悪くなさそうですし、再びランキングを上げてくるかもしれません。
一方、チリッチはまたも初戦敗退。
通常運転と言えばそれまでかもしれませんが、下からの追い上げが激しいので、このままだと再びTop10圏外に落ちる可能性も否定できません。
この人に安定感が加わったら本当に怖いと思うのですが…
南米クレーシーズン開幕戦となるキトでは、決勝で36歳vs35歳というベテラン対決を制した“キトの”絶対王者ブルゴスが3連覇を達成。
これで、キトでの連勝が15まで伸びました。
34歳でツアー初優勝した2年前も、連覇を果たした昨年も衝撃的でしたが、今年も2Rで第1シードのカルロビッチを破っており、改めてキトとの相性の良さを示しました。
一方敗れたロレンツィも、キトでの戦績はQF⇒SF⇒Fと一段ずつ上がっており、来年はもしかして…?
昨年、34歳にしてツアー初優勝を飾り、キャリアハイも更新した35歳は、今年も元気そうです。
ベテラン勢の活躍が目立つ大会となりました。
それでは2/13付のエントリーランキングです。
上位勢には大きな変動がありませんでしたが、ポイント的には7~12位までの差が545ptと、先週の770ptからさらに詰まりました。
ゴフィンは105ptを加算し、ついに10位と110pt差まで迫ってきました。
今週のロッテルダムの結果いかんでは初のTop10の可能性があります。(SF以上が必須)
また、ディミトロフも10位まで220pt差としており、ロッテルダム次第でTop10復帰の可能性があります。(F以上が必須)
2人は順調ならQFで当たるという組み合わせで、勝った方がTop10を達成しそうな予感がします。
先週、ともに初戦敗退に終わったチリッチとティエムは、ロッテルダムの第1、第2シードでありながら、1回戦からそれぞれモンペリエSFのペール、優勝のA.ズベレフというタフなドロー。
特にティエムは再来週にアカプルコ優勝500ptの失効が迫っており、ここらへんで稼いでおかないとTop10陥落の危機です。
まあ今のランキング状況ならMSの5~8シードと9~12シードはあまり差がないのかもしれませんが…
そして優勝したA.ズベレフはキャリアハイを2つ更新する18位にジャンプアップ。
今のズベレフなら初戦ティエムに勝ったら、あっさりSFまで行けてしまいそうな予感がします。
準優勝のガスケも1週でTop20に復帰。
ロッテルダムでは2Rでベルディヒと当たるドローで、実現すれば2R屈指の好カードとなりそうです。
カレノブスタは労せずしてキャリアハイを1つ更新する25位に。
1つ上のシモンとの差はわずかで、クエバスも500ptの失効があることから、今週の結果次第でさらなる更新も見込めます。
そして、キャリアハイタイ、26位のラモスビノラスも更新のチャンス。
順当なら2人はブエノスアイレスQFで当たる組み合わせで、スペイン勢同士の熾烈な争いとなっています。
スペイン勢と言えば、フェレールはついに27位まで落ちてしまいました。
かつて3連覇を果たした相性のいいブエノスアイレスで、復調のきっかけをつかむことはできるのでしょうか。
31位以下では準優勝したロレンツィがキャリアハイ35位に迫る37位までジャンプアップ。
昨年はQFでナダルに敗れたブエノスアイレスですが、今年は台風の目になるかもしれません。
また、2Rでティエムを破ってSFまで上がったバシラシビリは20人を抜いて、キャリアハイを19も更新する67位に。
昨年キッツビューエルでツアー初の決勝進出も果たしたジョージアの24歳で、今後名前を聞く機会が増えるかもしれません。
そして、3連覇のブルゴスはなんと63人抜きで93位となり、Top100に返り咲きました。
今週のブエノスアイレスにも参戦しており、キトだけと言わず、得意のクレーを中心に活躍を期待したいです。
ということで、倍近くも年の離れた優勝者が誕生した先週でしたが、今週はいよいよ錦織がブエノスアイレスで南米クレーシーズンデビューを果たします。
クレー巧者がそろう中で、貫禄を見せることができるか、注目です。
500のロッテルダムはワウリンカ、ナダルの欠場が残念ですが、A.ズベレフ、ガスケにシードがつかないぐらいの豪華なメンバーがそろいました。
1Rから目が離せない戦いとなりそうですが、大きな500ptを獲得するのはいったい誰になるのでしょうか。
そして絶対王者錦織不在となったメンフィスでは、ビッグサーバーがそろいました。
10人が出場する地元アメリカ勢が6年ぶりとなる優勝を果たせるかどうかが注目です。
昨年予選からQFまで上がった西岡も出場しており、初戦に勝てばイスナーへの挑戦権を得られます。
今週も目の離せない戦いが続きそうです。