ウィンブルドン セカンドウィーク前ランキング試算
おはようございます、ch191です。
熱戦が繰り広げられているウィンブルドンですが、ミドルサンデーを利用してランキングを試算してみたいと思います。
まずはここまでの日本勢の振り返りを。
ダニエルが初戦、杉田が2回戦、錦織は3回戦で敗退となりました。
ダニエルは初戦でククシュキンから第1セットを取りながら逆転負け。
相手より多いブレークポイント(9>7)を握りながらそれを生かせませんでした。
杉田はアンタルヤ決勝の相手、マナリノとのリターンマッチに敗れましたが、体力的に限界に近かったのだと思います。
それでも第4セットはブレークピンチを4度しのいでタイブレークに持ち込むなど、勝利への執念を見せました。
ハードコートシーズンにも大いに期待したいところです。
その杉田に勝ったマナリノは初戦芝巧者のロペス、3回戦では同胞のモンフィスを接戦で破っており、杉田にとっては相手が悪かったという見方もできるかもしれません。
錦織は過去全勝だったアグに1-3で敗戦。
3回戦の相手候補の中では良くも悪くもないかなと思っていましたが、ブレークPTWが2/11では…
アグも3/11と取り切れない部分はあったのですが、ブレークしたところがすべて効果的(1st5-4、4th1-2、4th4-3)で、錦織に流れを渡しませんでした。
錦織が明らかに勝負弱くなっていること、そして相手に行った流れを引き戻す力も弱くなっているのが気になります。
昨年と比べてもそうですが、今年の全豪と比べても違います。
こういう時こそ、BIG4以外の上がり目の選手(サーシャ、ティエム、チリッチあたり)とやって何かきっかけをつかんでほしいのですが、そこまですらたどり着けません。
北米ハードで何か変わるのか、2年前優勝のワシントンから再始動です。
では現在の暫定ランキングです。
(名前が色付きの選手が現在勝ち残っており、同じ色の選手同士が4回戦を戦う)
上位16シードでは11人、特に上位8シードはワウリンカ以外全員が勝ち残っており、比較的波乱が少ないという印象です。
ノーシードではアンダーソン、ペール、マナリノの3人が勝ち残っていますが、いずれも実力的には残ってきてもおかしくない実力者ではあります。
現状ジョコビッチまでの3人に1位の可能性がありますが、マレーとナダルのいずれかがSFまで勝ち上がれば、ジョコビッチの今大会での1位奪還はなくなります。
暫定1位のマレーが1位をキープするための条件は…
F以上⇒1位確定(SFでナダルと当たる組み合わせだから)
SF⇒ナダルQF以下
QF以下⇒ナダルがマレーと同一ラウンド以下 かつ ジョコビッチF以下
となります。
ナダルの立場から見れば、とにかくマレーより1つ上のラウンドまで勝ち進むことが必須です。
果たして、このウィンブルドンで1位の交代はあるのでしょうか。
そして暫定5位のフェデラーが優勝すればワウリンカをかわすため、約1年ぶりにTop4=Big4となります。
昨年後半のフェデラー、ナダルの状況を考えれば、たった1年でTop4=Big4が実現可能であることを論じられること自体が信じられません。
芝の王者フェデラーなら、実現してしまいそうな気もします。
その下のチリッチとティエムは実質的な6位争い。
ティエムはキャリアハイ(7位)更新のチャンスで、チリッチより1つ上のラウンドまでいけるかがポイントです。
暫定8位の錦織は、下のランクの選手にはF以上でないと抜かれないため、Top10キープは確定しています。
その下の3人は次戦がすごく重要。
ラオニッチはサーシャとTop10キープをかけた大一番。
約1年3か月ぶりのTop10陥落を阻止することはできるのでしょうか。
サーシャは勝てばキャリア初の1ケタ順位が見えてきます。
ディミトロフは次戦フェデラーと厳しいですが、もし勝てば実質的に約2年5か月ぶりのTop10復帰が確定します。(負けても可能性は高いが)
それ以下ではキャリアハイ更新がかかる選手が数人(敗退済みも含む)おり、特に注目はミュラー。
すでにキャリアハイ(26位)更新は確定的ですが、次戦ナダルに勝つようなことがあると、Top20入りが視野に入ってきます。
ちなみに杉田はキャリアハイを1つ更新する43位になることがすでに確定しています。
ということで、ここからは1勝が大きな重みを持ってきます。
グランドスラムで唯一、BIG4が過去14年勝ち続けているこのウィンブルドンで、その連勝記録は続くのか。
はたまた、新たな芝の王者が誕生するのか。
残る15試合で、すべてが決まります。
それでは。