いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

各種ランキング(2017/7/3) 杉田優勝記念スペシャルバージョン

こんにちは、ch191です。

今回は7/3付の各種ランキングについてですが、杉田優勝を記念してスペシャルバージョンでお送りします。

ではまず先週の振り返りを杉田多めで。

250 アンタルヤ

(1 ティエム、2 ロレンツィ、3 ベルダスコ、4 フェレール

W 杉田

F マナリノ

SF セッピ、バグダディス

今年新設の大会で、シード7人(第5シードカチャノフがドロー後棄権)中6人が初戦敗退という波乱の中、杉田が初代王者に輝きました。

日本人3人目(松岡、錦織に次ぐ)のツアー優勝者となり、グラスコートでは日本人初のツアー優勝を果たしました。

また、同一シーズンでグラスコートのチャレンジャー、ツアータイトルの両方をとるのは史上初の快挙です。

2回戦では第4シードのフェレールにフルセットで勝ち、QFでは若いアルトマイヤーにベーグルを焼く完勝、SFでは対戦相手のバグダディスが棄権するほどの灼熱の戦いを制し、ツアー初の決勝進出。

同じく初優勝がかかるマナリノ(決勝は3度目)が相手でしたが、第1セット第1ゲームで硬さからか0-40といきなりブレークのピンチ。

しかしここをサーブからの組み立てでしのいでキープすると、直後の相手のサービスをブレーク。

これで流れに乗って第6ゲームでもブレークに成功し、一気に6-1でセットアップ。

第2セットも第3ゲームで先にブレークに成功しますが、初優勝へ執念を見せるマナリノにすぐブレークバックされます。

第6ゲームもブレークされて1ブレークダウンとなりましたが、杉田は落ち着いていました。

粘りのプレーで直後にブレークバックし、その後は両者サービスキープが続きタイブレークへ。

マナリノのダブルフォルトで先にミニブレークするも、杉田も簡単なボレーミスが出て追いつかれます。

3-3の場面ではリターンエースを決められて、タイブレークでも先にリードしながら追いつかれて追いかける展開に。

マナリノにサービスを2本キープされるとセットポイントを握られる場面でしたが、なんとここで2本ともミニブレークして再逆転。

粘り強いストロークでマナリノのミスを引き出すという、杉田の持ち味が出た2ポイントでした。

続くポイントをサービスポイントで取って、迎えたチャンピオンシップポイント。

ここでもボディ気味の素晴らしいサービスで、押し込まれたマナリノのリターンがネット。

ゆっくりとコートに倒れこみ、歓喜の瞬間を迎えました。

GS直前週でトップ選手があまり出ておらず、シードも早期敗退が相次ぐというラッキーな部分があったとは思います。

ですが、優勝を勝ち取れた最大の要因は、杉田の実力以外の何物でもありません。

30代でキャリアハイを更新し、初優勝を果たす選手が出てきていることを考えると、28歳の杉田も、これからTop30、Top20を十分目指せるポテンシャルを持っていると思います。

この優勝を起爆剤として、まずはGS初勝利を、そして今後ますますの活躍に期待したいです。

一方敗れたマナリノはまたしてもタイトルに手が届きませんでした。

それでもキャリアハイを記録した2年前以来のツアー決勝進出。

芝を最も得意としており、ウィンブルドンでは4年前にGS自身最高の4回戦まで勝ち上がっています。

ウィンブルドン初戦は芝巧者のロペスが相手で厳しいですが、勝てば2回戦で杉田とリマッチの可能性も。

見てみたい気もしますが果たして…

250 イーストボーン

(1 ジョコビッチ、2 モンフィス、3 イスナー、4 ジョンソン)

W ジョコビッチ

F モンフィス

SF ガスケ、メドベデフ

こちらは上位2シードが順当に勝ち上がり、ジョコビッチが年初のドーハ以来の今季2勝目、通算68勝目を挙げました。

急遽WCで参戦したジョコビッチでしたが、オールストレート勝ちでウィンブルドンに弾みをつけました。

昨年歯車が狂うきっかけとなった芝の聖地で、リベンジを果たすことはできるでしょうか。

一方のモンフィスは久しぶりのツアー決勝。

ここのところケガに苦しんでいますが、改めてポテンシャルの高さを見せました。

ウィンブルドンでは順当にいけば4Rでジョコビッチと再戦する可能性があります。

大舞台で久しぶりに暴れてくれるでしょうか。

それでは7/3付のエントリーランキングです。

今回はスペシャルバージョンということで、杉田までの順位を掲載します。

Top10に変動なし。

優勝のジョコビッチが3位ワウリンカとの差を詰めました。

Top30で見てもほとんど変動がありませんが、これは上位シードが軒並み早期敗退したことと無関係ではないでしょう。

裏を返せば、さらに下位ではかなり変動が起こったことにほかならず、中でも杉田は22人抜きで44位に浮上しました。

もちろんキャリアハイで、松岡修造さん(46位)を抜いて、錦織(4位)に次ぐ日本人歴代2位の高ランクとなりました。

当面の目標となるTop30までは400pt余り。

これ以上ランキングを上げていくにはMS以上の大きな大会に出場(今のランクが維持できればMSでダイレクトインが可能)し、その中でシード選手を破っていく必要があります。

ウィンブルドンがその足掛かりとなることを期待したいです。

欄外ではイーストボーンSFのメドベデフがキャリアハイをまた更新する49位となり、21歳にしてTop50入りを果たしました。

先週のロンドンでもQF入りを果たしており、長身を生かしたプレースタイルが芝に合っているのかもしれません。

ウィンブルドンでも初戦でワウリンカに勝ち、対Top10初勝利を挙げました。

果たしてどこまでいけるでしょうか。

次にレースランキングです。

こちらも杉田までの順位を掲載します。

こちらも上位勢に変動はありませんでした。

杉田はもちろんですが、ガスケやモンフィスなど、上位進出を果たした選手が軒並み上がっています。

ちなみに準優勝のマナリノは杉田の1つ下です。

では、Race to Milanです。

メドベデフが4位に浮上しています。

また、杉田に敗れたもののQFに入ったアルトマイヤーが11人抜いて21位になっています。

日本勢最高のサンティラン晶は1つ落として29位、次いで高橋悠介が34位につけています。

ということでウィンブルドン本戦が昨日から開幕しています。

錦織はこれ以上ない快勝で、ケガの心配を払拭してくれました。

初日のシードダウンは4人(ワウリンカ、キリオス、カルロビッチ、ベルダスコ)でしたが、先述のワウリンカが一番の衝撃でしょう。

膝を気にしていたので、万全ではなかったと思いますが、生涯GSがかかっていただけに悔しいでしょう。

しっかり治して、ディフェンディングチャンピオンである全米に臨んでほしいと思います。

2日目の今日はフェデラージョコビッチ、ラオニッチ、ティエムらが登場。

日本勢では杉田、ダニエルが登場し、それぞれウィンブルドン初勝利を狙います。

ウィンブルドン中はセカンドウィーク前にランキング試算を行う予定にしています。

それでは。