いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

GPファイナル2日目データまとめ

こんばんは、ch191です。

余裕があるわけではないですが、2日目もデータをまとめます。(1日目同様、演技は見れていません)

それにしても本郷の演技、素晴らしかったですね。(これはちゃんと見ました)

まず男子シングルSPの結果からどうぞ。(カッコ内はTES+PCS-減点)

1位 羽生結弦         日本   94.08(51.11+43.97-1.00)

2位 町田樹          日本   87.82(45.32+42.50-0.00)

3位 マキシム・コフトン    ロシア  87.02(46.94+40.08-0.00)

4位 セルゲイ・ボロノフ    ロシア  84.48(45.90+38.58-0.00)

5位 ハビエル・フェルナンデス スペイン 79.18(40.22+40.96-2.00)

6位 無良崇人         日本   78.35(40.98+38.37-1.00)

羽生がいつもの位置に戻ってきました。

SPの今季世界最高点ですが、3Lz+3Tで転倒があってこれですから、いかにGOEの加点が大きく、PCSが高いかということでしょう。

実際、4TはGOE+2.00、3AはGOE+2.43、スピン・ステップも全てレベル4で、PCSは全項目8点台後半でした。

こうなると本当にFS後半、体力がもつか、ということがカギを握りそうです。

町田は冒頭の4T+3Tの3Tでステップアウトしたか、GOE-2.14で、スピン1つと・ステップがレベル3になってしまったことが響き、TESが伸びませんでした。

しかし、PCSは8点台中盤を揃えて羽生と6.26差の2位につけました。

それほど大きな差ではありませんし、FS次第では逆転優勝も狙えます。

3位のコフトンはSPで2回の4回転に挑むという攻めのプログラムでした。

その甲斐あってか、ジャンプが全てマイナス評価だったにもかかわらず、TESでは羽生に次ぐ2位。

FSでも4回転が決まれば怖い存在です。

4位ボロノフはステップがレベル2になってしまうも、唯一GOEが全てプラス評価でした。

3位コフトンとはわずか2.54差。

FS次第では表彰台の可能性も十分です。

地元スペインのフェルナンデスは、やはりプレッシャーがかかったでしょうか、ミスを連発して5位発進。

冒頭の4Sで転倒、続く3Lz+3Tは2Lz+3Tになってしまうなど、ジャンプに精彩を欠きました。(減点が2なのはジャンプ以外で転倒があったから?)

それでもPCSは羽生、町田に次ぐ3位。

FSでの巻き返しはなるでしょうか。

無良は冒頭の4Tで転倒し、3Lz+3TでGOE-0.70。

ステップがレベル2になり、スピンも1つがまさかのレベル1になるなど、全体的に精彩を欠いて6位発進となってしまいました。

ただ、3位までは8.67差と十分に逆転可能です。

FSに期待しましょう。

ということで、羽生、町田がいい位置につけました。

2年ぶりの日本人ワンツーも視野に入っています。

そして羽生は優勝すれば日本人選手初となるGPファイナル2連覇。

あのパトリック・チャンに並ぶ快挙です。

ここまで来たら優勝してほしい気もしますが果たして。。。

フェルナンデス、無良の逆襲はあるでしょうか。

勝負のFSは14日早朝4:25~です。

そしてジュニアはFSでした。

女子ではSP5位だった13歳、樋口新葉がFSでもSPに続きPBとなる117.72をマークしFS3位、合計でも178.09で3位表彰台に入り、ロシア表彰台独占を見事に阻止しました。

3F+2Tが3F+1Tになった以外は全てプラス評価というすばらしい演技でした。

ちなみに昨年の優勝スコアが176.75なので、昨年であれば優勝していたという計算になります。

今後に大いに期待ですね。

永井優香、中塩美悠はともにジャンプにミスが出てそれぞれ5位、6位に終わりました。

永井はそれでもPBをマークしましたし、表彰台までわずかでした。

中塩は悔しい出来となってしまいましたが、2人とも全日本に向けて頑張ってほしいですね。

優勝はSP、FSともに1位のメドベデワで、優勝スコアが何と190.89でした。

2位のサハノヴィッチも186.01というハイスコア。

しばらくロシアの時代は続きますね。。。

男子ではSP3位だった16歳、宇野昌磨がPBを10点以上更新する圧巻の演技で、ジュニア男子初の160点台となる163.06をマーク。

合計でもジュニア世界最高となる238.27で日本人で5年ぶり、小塚、羽生に次ぐ3人目となるGPファイナル優勝を飾りました。

GOEは全てプラス評価、スピン・ステップでも全てレベル4を獲得し、文句なしの圧勝でした。

天才少年といわれていた宇野ももう高校生。

身長が伸び、3Aと4Tを習得したことで一気にその才能が開花しました。

この得点ならシニアでも十分に戦えるレベルですから、全日本でどこまで上位に食い込めるか、非常に楽しみになってきました。

そしてSP首位の山本草太は、冒頭の3Aが1Aになってしまいましたが、それ以外はすばらしい出来でPBを更新する136.98をマーク、合計213.12で総合2位に入りました。

4回転を含まないプログラムでこれだけの高得点ですから、それぞれの要素の質が高い証拠です。

まだ14歳、4回転を習得し、演技の幅が広がれば、もっと上にいけるでしょう。

今後が本当に楽しみです。

さらに、日本勢のワンツーはGPファイナル史上初の快挙。

男子は本当に層が厚いです。

来年、再来年あたりに、シニアのGPファイナルに日本人4人とかありそうですよね!

ちなみに、昨年の覇者中国の金博洋はジャンプのミスが相次ぎ4位に終わりました。

しかし、演技後半1回を含む、4回転に3度挑むという攻めたプログラムで、将来的に日本勢のライバルになってきそうな存在です。

ということで明日は男女FS。

ハイレベルな争いに期待しましょう!

今度はさすがに演技を見てから最後にまとめたいと思います。