いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

全日本フィギュア2日目とりあえずまとめ

こんばんは、ch191です。

全日本フィギュア2日目が終わりました。(詳細はプロトコルが出てからまとめます)

まずは女子シングルSP結果から。

1位 本郷理華  66.60

2位 宮原知子  64.48

3位 樋口新葉  64.35

4位 中塩美悠  60.07

5位 加藤利緒菜 58.10

6位 永井優香  58.00

7位 坂本花織  57.81

8位 木原万莉子 57.57

9位 村上佳菜子 57.55

10位 今井遥   56.95

11位 西野友毬  55.65

12位 新田谷凛  54.69

13位 三原舞依  53.23

14位 鈴木春奈  52.83

15位 松田悠良  52.07

16位 上野沙耶  51.81

17位 松嶋那奈  51.47

18位 大庭雅   51.21

19位 小槙香穂  46.73

20位 細田采花  46.17

21位 森衣吹   46.05

22位 石川翔子  44.98

23位 友滝佳子  43.27

24位 河野有香  43.23

  以下フリースケーティングに進めず  

25位 磯邉ひな乃 41.03

26位 十倉日和  38.95

27位 渡辺真央  38.05

28位 山田さくら 37.03

29位 武井美由季 36.87

30位 高橋美葉  33.67

本郷が非公認ながらPBを5点以上更新する会心の演技で首位に立ちました。

やはり最終滑走に強いですね。

TESは全選手中トップの36.82。

基礎点はそこまで高くないので、GOE加点が大きくついたと考えられます。

PCSも30点近い点数が出ており、スケーティングも滑るごとによくなってきているように見えます。

果たして今シーズンの躍進は本物か。

FSで真価が問われます。

2位は宮原。

3Lz+3T、3F、2Aという最高難度に近い構成を見事に成功しました。

PCSも30点に乗せ、上々の滑り出しといえるでしょう。

ただ、後半にジャンプを2つという構成だったにもかかわらず、樋口よりTESが下だったことが少し気掛かり。

逆転での全日本初制覇はなるでしょうか。

3位はJGPファイナル3位、13歳の樋口。

3Lz+3Tのコンビネーションを決めるなど、素晴らしい演技で堂々の3位発進。

PCSでも平均7点台の高評価で、2位宮原とはわずか0.13差、首位本郷とも2.25差。

絶好のポジションから浅田以来となる中学生での優勝を狙います。

4位はJGPファイナリストの中塩。

全てのジャンプをクリーンに決めて自身初となる(非公認ながら)60点台を出しました。

3位との差は4.28。

表彰台も狙える好位置につけました。

5位は加藤。

NHK杯ではSPでミスがありましたが、構成を変えてミスなく滑り切りました。

その分TESは少し下がりましたが、それでも十分表彰台圏内です。

FSでNHK杯のような演技ができれば表彰台が見えてきます。

6位はJGPファイナリストの永井。

2Aが1Aになるミスがなければ60点台は確実だっただけに、少しもったいない気もしますが、それでも堂々の6位発進。

FS次第では表彰台も十分に狙える位置です。

7位は14歳坂本。

3F+3T、3Lzという難しい構成でしたが全て決めて堂々の7位発進。

PCSが抑えられましたが、TESは35点台というハイスコアでした。

世界Jr代表にむけて、FSでも良い演技が求められます。

8位は17歳木原。

ミスなく滑り切って、上位との差があまりない好位置につけました。

昨年の全日本で8位に入り新人賞を獲得した逸材。

今年はその順位を上回れるでしょうか。

世界Jr代表の可能性もあります。

村上はまさかの9位発進。

どうやら冒頭2つのジャンプでアンダーローテーションがあったようです。

今年はジャンプでアンダーローテーションをとられることが多く、慎重になったことでいつもよりもスピード感がなかったことがその原因かもしれません。

それでもPCSは30点台という高得点。

上位ともそこまで離れてはいませんし、FSでの巻き返しは十分に可能です。

今井も10位と出遅れました。

良い出来だったと思いましたが、思いのほかTESが伸びませんでした。

おそらくコンビネーションがアンダーローテーションになったのでしょう。

FSで巻き返しなるでしょうか。

大庭も18位と大きく出遅れました。

こちらもジャンプでアンダーローテーションがあったか、TESがかなり抑えられました。

ロシア大会の時のように、FSで巻き返せるでしょうか。

ということで、上位10人中5人がジュニア世代という、まさに世代交代を実感させられる結果となりました。

今年は世界ジュニアの枠が3枠に増えているとはいえ、過去最高レベルと言ってもいいぐらいの争いになっています。

そして表彰台圏内と10点以内の差に9人がひしめくというまれにみる大混戦。

優勝争いも、表彰台争いも熾烈を極めるのは必至で、第3グループ以降は全員にチャンスがあります。

最終グループの滑走順は以下のようになりました。

19 本郷

20 樋口

21 永井

22 中塩

23 加藤

24 宮原

第3グループの演技にもよるでしょうが、本郷が良い演技をすると後の選手には相当なプレッシャーがかかります。

樋口の演技もしかり。

果たしてどのような結果が待っているのか、注目していきましょう。

そして男子シングルはFS。

結果はこちら。(カッコ内はFSの得点、その横の数字はSPとFSの順位)

1位 羽生結弦  286.86(192.50)SP1  FS1

2位 宇野昌磨  251.28(165.75)SP3  FS3

3位 小塚崇彦  245.68(173.29)SP6  FS2

4位 町田樹   242.61(152.45)SP2  FS5

5位 無良崇人  236.40(157.86)SP5  FS4

6位 山本草太  206.80(139.61)SP7  FS6

7位 村上大介  202.08(120.80)SP4  FS8

8位 田中刑事  187.43(124.60)SP9  FS7

9位 日野龍樹  181.33(120.10)SP10 FS9

10位 佐藤洸彬  174.42(108.21)SP8  FS14

11位 宮田大地  172.79(115.47)SP12 FS10

12位 中村優   170.01(109.94)SP11 FS13

13位 坪井遥司  167.10(111.84)SP15 FS12

14位 鈴木潤   166.17(111.94)SP17 FS11

15位 木村真人  162.33(106.99)SP14 FS15

16位 吉野晃平  158.60(105.72)SP18 FS16

17位 磯崎大介  158.05(102.01)SP13 FS17

18位 友野一希  151.35( 99.97)SP20 FS18

19位 湯浅諒一  151.19( 99.11)SP19 FS19

20位 野添紘介  150.00( 98.74)SP21 FS21

21位 服部瑛貴  149.32( 98.79)SP22 FS20

22位 小沼祐太  147.98( 93.66)SP16 FS22

23位 中村智   128.40( 80.19)SP24 FS23

24位 笹原景一朗 123.89( 74.89)SP23 FS24

羽生がFSも1位となり、2位に35点以上の差をつける圧勝で3連覇。

冒頭の4Sこそ転倒しましたが、それ以外はほぼ完璧な内容。

TESで100点を越えるという驚異的なスコアでした。

来年の世界選手権でもきっと連覇を成し遂げてくれるでしょう。

2位に入ったのは17歳宇野。

最後の3F+3Tの3Tが回転不足気味になった以外は大きなミスはなく、TESだけなら羽生に次ぐ2番目。

PCSでも78点台とSPから評価を上げてきました。

世界ジュニアはおろか、世界選手権でも上位が狙えるレベルまでに急成長。

来年が本当に楽しみになってきました。

3位に入ったのは小塚でした。

これは「復活」と言っていいでしょう。

予定では1回だった4Tを2回にしてともに着氷。

終盤に着氷の乱れがありましたが、それでもFSだけなら2位の好スコア。

特にPCSは89.00という高い評価でした。

彼が本来の演技を取り戻せば、日本の層はさらに厚くなるということを印象付けた、見事な表彰台です。

SP2位の町田はジャンプのミスが相次ぎ、FS5位で総合4位。

PCSは86.90と3番目の高評価でしたが、コンビネーションが1つになるなど、大きく基礎点を落としてしまいました。

GPファイナルの演技を修正しきれなかった印象です。

完成した第九はいつ見ることができるのでしょうか。。。

無良は3Fが開いてしまった以外は大きなミスなく滑り切りましたが、SPから順位を上げられず5位に終わりました。

ここに来て4Tの成功率が下がってきているのが気掛かりです。

世界選手権代表はこの成績では微妙ですが、四大陸には選ばれるはず。

切り替えて連覇を狙ってほしいですね。

6位は14歳山本が入りました。

冒頭の3Aは転倒してしまいましたが、それ以外の要素はほぼ完ぺきにこなし、見事な入賞です。

来年、再来年辺りは4回転を入れてくるでしょうから、宇野同様、楽しみな逸材です。

村上は4Sを2本とも失敗。

3Aも1Aになってしまうなどジャンプに精彩を欠き、FS8位に沈み、総合7位となりました。

表彰台に十分届く点差だっただけに、最終滑走のプレッシャーに負けてしまった感じです。

それでも躍進を遂げた今シーズン。

来シーズンは、もっと演技構成の難度を上げることが求められるかもしれません。

というわけで、羽生の3連覇です。

本当にすごいとしか言いようがありません。

彼の時代はしばらく続きそうです。

さて、各代表ですが、まず世界選手権代表は、羽生・宇野・町田の3人が予想されます。

残り2枠は宇野・小塚・町田・無良の争いですが、町田・無良はGPファイナルでそれぞれ6位と5位と、大きなアドバンテージとなる成績ではありません。

やはり全日本の結果を重視して宇野は選ばれると思いますが、残る1枠が微妙。

となると、世界ランクの最も高い町田が選ばれるのが一番文句がない気がします。

そうすると四大陸は小塚・無良・村上の3人でしょうかね。

世界ジュニアは宇野・山本・中村という全日本ジュニア表彰台の3人が妥当です。

高橋・織田という時代を引っ張ってきた選手が引退したものの、年々層が厚くなっている男子。

上記3大会すべてで金メダルが期待できます。

今後も楽しみです。

そしていよいよ女子シングルFSです。

史上まれにみる大混戦の中、全日本初優勝を果たすのは一体誰か。

注目していきましょう。