いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

四大陸選手権 男子SPとりあえずまとめ(2/13追記)

こんばんは、ch191です。

今回は男子SPをとりあえずまとめたいと思います。(データだけからわかることのみで)

フジテレビでの放送は明日ですので、若干のネタばれを含みます。

これ以下をご覧になる方はご了承下さい。

まずは結果からです。

1位 デニス・テン          カザフスタン  97.61

2位 宇野昌磨            日本      88.90

3位 閻涵              中国      87.34

4位 無良崇人            日本      84.88

5位 ジョシュア・ファリス      米国      84.29

6位 村上大介            日本      82.86

7位 ミーシャ・ジー         ウズベキスタン 82.25

8位 ジェレミー・テン        カナダ     77.09

9位 ジェイソン・ブラウン      米国      75.86

10位 王一              中国      72.83

11位 リアム・フィルス        カナダ     70.21

12位 アダム・リッポン        米国      68.37

13位 ロナルド・ラム         香港      63.89

14位 ナム・グエン          カナダ     63.78

15位 イ・ジュンヒョン        韓国      63.35

16位 ブレンダン・ケリー       オーストラリア 63.23

17位 キム・ジンソ          韓国      61.53

18位 デニス・マルガリク       アルゼンチン  60.81

19位 アブザル・ラキムガリエフ    カザフスタン  57.54

20位 ジュリアン・ジー・ジェイ・イー マレーシア   57.02

21位 曹志イ             台湾      55.27

22位 関宇航             中国      54.99

23位 ピョン・セヨング        韓国      54.20

24位 李厚賢             香港      51.10

25位 アンドリュー・ドッズ      オーストラリア 46.91

26位 陳瑞旭             台湾      44.48

やはり、と言いますか予想以上の高得点を叩き出したのはデニス・テン

PBを5点以上も更新する会心の演技で、2位に10点近くの差をつけて堂々のトップです。

3つのジャンプ全てに1点以上の加点がつき、スピン・ステップも全てレベル4。

特に最後のステップはなんとジャッジ全員が最高評価。

10点近くの加点を得て、TESは52.86というハイスコアとなりました。

また、PCSでも3項目で9点台をマークし、他の選手を寄せ付けませんでした。

ただ、前記事でも触れたように、テンは今季FSで苦しんでいます。

このまま優勝できるかどうかはまだ不透明です。

それだけに、2位につけた宇野はチャンスといえます。

88.90はPBを13点以上も上回るハイスコア。

全日本選手権のスコアすら上回ってきました。

プレッシャーはないと言っていた通り、いつも通り、いやいつも以上に見事な演技だったようです。

不安定だった3Aでは+2.00という大きな加点を得ましたが、4Tと3F+3Tでは大きな加点は得られませんでした。

しかし、スピン・ステップは全てレベル4を獲得し、TESは50点に迫ろうかという勢い。

PCSも国際大会では初となる8点台を1項目でマークするなど、大幅に上げてきました。(全日本からでも2点以上上がっています)

テンとの差は8.71と射程圏内。

シニアデビューで初優勝の快挙となるでしょうか。

3位は閻涵。

羽生と中国杯で衝突してしまった選手です。

その影響か、今シーズンは精彩を欠いていましたが、ソチでも7位入賞を果たすなど、実績は十分。

本来の姿を取り戻しつつあるようです。

4Tでミスがあったようですが、それを補って余りある冒頭の3A。

なんと+2.43という大きな加点を得ています。

その他の要素でも加点を重ね、ミスを取り戻しました。

PCSも3項目で8点台をマークし、ミスがなければPB間違いなしといういい演技だったようです。(PBは90.14)

一昨年の同大会では銅メダルを獲得しており、それを上回れるかはFSにかかっています。

2連覇を目指す無良は4位発進。

冒頭の4T+3Tで-1.00となったものの、それ以外の要素は全て加点を得ました。

ただ、加点幅が少し小さく、TESは45点台にとどまりました。

PCSは8点台1項目と、NHK杯からはやや下がりましたが、それでもPBに迫る高得点をマークしました。

3位とはわずか2.46点差。

表彰台はもちろん、FSの出来次第では2連覇の可能性も残されています。

5位のファリスは2年前の世界Jrチャンピオン。

PBを8点以上も更新してきました。

スピンでは全てレベル4を獲得するなど、4回転を入れない構成ながら、TESを伸ばしてきました。

また、PCSでも3項目で8点台をマークするなど、素晴らしい演技だったと言えます。

表彰台圏内までは3.05と、シニア初の表彰台も射程圏内です。

村上は全ての要素を確実に決めて、NHK杯で出したPBを2点以上更新し、ISU公認大会では自身初となる80点台をマーク。

6位につけました。

スピン・ステップでも全てレベル4を獲得し、TESを伸ばしました。

PCSもNHK杯から伸ばしており、FS次第では表彰台も十分に狙える位置です。

カギを握るのは、やはり冒頭2本の4Sでしょうかね。

その他、注目していたブラウンはジャンプにミスが相次ぎ9位と出遅れました。

冒頭では国際大会で初めて(?)4Tに挑みましたが、4T«となってしまいました。

続く3Aも3A<となり、大きくTESに響きました。

それでもスピン・ステップは全てレベル4。

PCSも39点台をマークしています。

FSでどこまで挽回できるでしょうか。

また、リッポンも予定していたジャンプ全てでミスが出て、12位と出遅れました。

4Lzはやはり回転不足となり、3Aも-2.73。

3Lz+3Tも2本目がダウングレードとなってしまいました。

基礎点は高いものを持っているだけに、FSでの挽回は十分あります。

さらに、グエンもジャンプのミスが響き、14位に沈みました。

4Sが2Sとなってしまい無効要素に(これだけで10点以上のマイナス)、さらに3Aでも転倒があり、厳しいスタートとなってしまいました。

上位との差は離れていますが、FSでどう立て直してくるでしょうか。

逆に、挙げていなかったミージャ・ジーが自身初の80点台をマークし、7位と好発進。

今シーズンのロステレコム杯でSP、FSともにPBを大幅に更新し、4位に入った勢いそのままに、上位に食い込んできました。

点差を考えると、表彰台の可能性も十分あります。

また、今シーズンでの引退を表明しているジェレミー・テンも、PBを更新して8位と好発進。

どこまで上位に食い込むことができるでしょうか。

ということで、やはり実力者が上に来たという印象です。

事前の予想はこうでした。

1.宇野

2.テン

3.無良

4.ブラウン

5.グエン

6.村上

7.リッポン

8.ファリス

FSがあるのでまだ分かりませんが、このままでは村上しか当たっていません!

本当に全ハズレの危機。。。

まぁ予想なんて外れるもんですよね←

外れてもいいのですが、いい意味で裏切ってほしいです!(無良が2連覇、とか。。。)

それでも私は宇野選手が優勝してくれると信じています。

テンが五輪メダリストの貫禄を見せるか、宇野が若さと勢いで快挙なるか、はたまた無良が2連覇か、それとも。。。

勝負のFSは2日後の2/14(土)です。

そして明日は女子シングルのSPが行われます。

宮原、本郷、永井の高校生トリオがどこまで上位に食い込めるか。

こちらも楽しみにしましょう。

【2/13追記】

男子FSの滑走順が発表されています。

主な選手の滑走順は以下の通り。

第2G

7.グエン

第3G

13.ブラウン

14.リッポン

15.ジー

16.ジェレミー・テン

最終G

19.閻涵

20.無良

21.ファリス

22.デニス・テン

23.宇野

24.村上

第3Gの選手はいい演技を見せて、最終Gにプレッシャーを与えたいところ。

最終Gは最初に出てくる閻涵が流れを左右しそうです。

無良はPBに近い、あるいは超えるような演技であとの選手にプレッシャーをかけたいところ。

ファリスは4回転がカギを握りそう。

宇野は滑走順にあまり左右されなさそうですが、その前にデニス・テンがプレッシャーのかかる中でどんな演技を見せるのか。

そして村上は全日本に続きまたも最終滑走。

全日本では表彰台のチャンスがありながらプレッシャーに負け、順位を大きく落としてしまっただけに、今回こそはと思っているはずです。

この滑走順が演技にどう影響するのか。

大きなプレッシャーがかかる中、自分の演技ができるかどうか。

明日が楽しみです。