羽生選手の来季ジャンプ構成を予想してみる
こんばんは、ch191です。
前回記事で、浅田選手の来季構成を(かなり稚拙でしたが)考えてみたので、今回は羽生選手編ということで。
すでに予想されている方がいるため、二番煎じ感は否めないですが、ご了承ください。
先日の記者会見で、明確に発表されていることがあります。
「SPでは後半に4回転」と「FSでは4回転3本+内1本は後半」の2点です。
ですので、今季構成と比較しながら考えてみたいと思います。
では、早速SPから。
上が来季予想構成、下が今季構成です。カッコ内は基礎点、xつきは後半のジャンプです。
来季:3A(8.50)⇒4T(11.33x)⇒3Lz+3T(11.11x)=30.94
今季:4T(10.30)⇒3A(9.35x)⇒3Lz+3T(11.11x)=30.76
4Tが後半⇒3Aが前半という短絡的な発想ですが、それでも基礎点が0.18上がります。
さらに攻めるのであれば、3Aも後半にするとさらに0.85上がり、31.79になります。
現役選手では、コフトゥンが4S+3T(14.60)、4T(10.30)、3A(8.50)という2種類の4回転を入れて、基礎点が33.40(しかもジャンプは全て前半)というとんでもない構成です。
それでも羽生選手が上回っているのはGOEやPCSの高さゆえ。
ただ、もし将来的に4回転を2本入れる構成を目指しているのであれば、コフトゥン選手の構成が参考になりそうです(しかも4Tを後半とかにしそう…)
まずは自身の持つSP世界最高得点101.45の更新を目指すことになると思います。
ではFS。
上が来季予想構成、下が今季構成です。カッコ内は基礎点、xつきは後半のジャンプです。
来季:4S(10.50)⇒4T(10.30)⇒3F(5.30)⇒4T+2T(12.76x)⇒3A+3T(13.86x)⇒3A+1Lo+3S(14.52x)⇒3Lo(5.61x)⇒3Lz(6.60x)=79.75
今季:4S(10.50)⇒4T(10.30)⇒3F(5.30)⇒3Lz+2T(8.03x)⇒3A+3T(13.86x)⇒3A+1Lo+3S(14.52x)⇒3Lo(5.61x)⇒3Lz(6.60x)=74.72
これもかなり短絡的ですが、後半1本目の3Lzを4Tに置き換えただけです。
しかし、これが一番理にかなっていると思うのです。
まず、同種類同回転数の3回転以上のジャンプを2本飛べるのは2種類までというルールがあり、4回転を3本にする=4Tを2回飛ぶことになるため、今まで2本ずつ飛んでいた3Aと3Lzのいずれかを1本にしなければなりません。
となると、基礎点の低い3Lzを1本にするのが自然です。
さらに、その2本の内1本は必ずコンビネーションにしなければならないため、基礎点が高くなる後半にコンビネーションを入れるのが自然で、3Aからのコンビネーションを変えるとは考えにくいので、先述のルールより3Tが使えないことから、4Tからのコンビネーションは4T+2Tでほぼ決まりだと思います。
実際、変えたジャンプは1つですが、基礎点は4.03も上がっています。(これは3Tの基礎点4.10とほぼ同じ)
そして、構成をあまり変えないことで、新プログラムを自分のものにしやすくなるのでは、とも思います。
彼の最優先の課題は「体調を万全の状態に戻すこと」だと思うので、なるべくそれ以外の負担は少ない方がいいのではないかと。
4Loを試合で投入するのは、もう少し先のことになると思います。(少なくとも五輪のプレシーズンでは入れるとは思いますが)
ということで、かなり無難な予想になった気がしますが、これはすでに羽生選手が十分すごいということを表しています。
ただ、彼は今までも私たちの想像もつかないようなことを成し遂げてきました。
この予想をはるかに上回る、とんでもないプログラムを作り上げるかもしれません。
そして、現世界王者のハビエル・フェルナンデス、今季から復帰してくるかつての世界王者、パトリック・チャンとエフゲニー・プルシェンコ、四大陸王者デニス・テンら世界のライバルたちとの争いに勝って、再び世界王者に返り咲くことはできるのか。
楽しみにして待ちたいと思います。