全仏1回戦終了!クレーは本当に波乱が起きやすいのか?
こんばんは、ch191です。
前回の記事では本当にたくさんの方に読んでいただきありがとうございます。
さて、全仏の1回戦が終わりましたが、日本人選手は男女シングルス出場6人中4人が2回戦進出(うち錦織以外は格上を破って)を決めており、活躍が光っています。
そこでふと気になったことがありました。
世界ランクが格下の選手が格上の選手を破る「アップセット」ってどれぐらい起こっているのだろう?
男子シングルス、直近1年のGS1回戦に絞って「アップセット率」を調べてみました。
GSのシングルスは128ドローなので、1回戦は64試合が行われることになります。
シード選手は32人なので、うち半分はシードvsノンシードの対戦となります。
では、実際に見ていきたいと思います。
(数字は左から全体、1~8シード、9~16シード、17~32(33)シード、それ以外)
15全英 25.0%(16/064) 00.0%(0/07) 00.0%(0/08) 25.0%(04/16) 36.4%(12/033)
15全米 25.0%(16/064) 12.5%(1/08) 25.0%(2/08) 00.0%(00/16) 40.6%(13/032)
16全豪 32.8%(21/064) 12.5%(1/08) 12.5%(1/08) 18.8%(03/16) 50.0%(16/032)
16全仏 21.9%(14/064) 00.0%(0/08) 12.5%(1/08) 31.3%(05/16) 25.0%(08/032)
平均 26.2%(67/256) 06.5%(2/31) 12.5%(4/32) 18.8%(12/64) 38.0%(49/129)
昨年のウィンブルドンは、第8シードのフェレールが棄権しているので、シードが31人になっています。
各大会で誰がシードダウンしたかを完ぺきに言える人はかなりの通だと思います。
平均を取ると、やはり上位シードほど波乱が少なく、下位シードに行くにつれて率が上がっており、ノンシード同士では約4割アップセットが起こっています。
平均のシードダウン率は18/127で14.2%でした。
意外だったのは、波乱が多いと言われているクレーの全仏が一番アップセット率が低いというところです。
ただ、ノンシードのアップセットは少ないですが、シードダウンは6人(チリッチ、アンダーソン、コールシュライバー、デルボニス、フォニーニ、ジョンソン)と、4大会で最多です。
今回は1年分しかデータを取っていないので、一概に言えないところもあると思いますが、やっぱりシード選手は力があるんだなということを感じました。
特に全米では下位(17~32)シードが全員勝ち上がるというたぶん相当珍しいことが起こっています。
もう少し時間があれば女子もデータを取りたかった(おそらく男子よりアップセットがかなり多い)のですが、こんな感じで少し違う角度からデータを分析していけたらなぁと思っております。
さて、そうこうしている間に錦織は2時間足らずでクズネツォフに勝ち、3回戦進出を決めています。
女子の大坂も格上相手にストレートで圧勝、自身初の3回戦進出です。
全豪でも躍進しましたが、大舞台に強いところを見ると、持ってるなあと感じます。
これからが本当に楽しみです。
ダニエルはワウリンカにストレートで敗れましたが、本当にいい試合でした。
自信となる1戦だったと思いますので、今後に期待しましょう。
※追記※(小ネタ)
昨日、奈良が相手の棄権で2回戦進出を決めましたが、公式サイトの結果は奈良が棄権したことになっていました。
そのため、スポナビの方もしばらく間違った結果になっていました。
そして、実は奈良の試合の後に終わったアザレンカの試合(結果はアザレンカの棄権)も、公式の結果が間違っていたのです。
アザレンカのことは、公式のツイッターでも「アザレンカが棄権負け」とつぶやかれていたことから、公式サイトの画像とともに「公式の結果、おかしくないか?」というコメントがいくつか寄せられ、10分ほどで公式の結果が訂正されました。
でも奈良のはまだ直ってない…不公平だろ!と思い、公式ツイッターに英語で文句言ってやりました(フランス語では無理でした…)
それから20分ぐらいしてやっと直りました。
公式も間違えることあるんですね。