レースランキング(2016/10/17) ファイナル争いはさらに熾烈に。
こんにちは、ch191です。
ずいぶんご無沙汰していましたが、プライベートが忙しすぎて、他の方のブログにコメントをするのが精一杯になっていました。
ということで、今回は佳境に入ってきたレースランキングについて。
では早速昨日10/17付のレースランキングです。(point change、rank chnageとも9/12時点からの変動)
ジョコビッチは北京をスキップし、万全を期して臨んだはずだった上海MSでしたが、SFで今まで全勝だったアグに敗戦。
前半戦の強さは影を潜め、らしくない負けが続いている気がします。
前回記事で「今年の年間1位の座もほぼ確定的になりました。」と書きましたが、そうとも言えなくなってきました。
現在3連覇中で、5度目の優勝が懸かる得意のパリMSで、再び輝きを取り戻せるでしょうか。
マレーは北京で優勝、迎えた上海MSでも1セットも落とさないという強さを見せつけて優勝を果たしました。
これでジョコビッチとの差は再び1000ptを切り915ptに。
ウィーン、パリ、ファイナル次第では年内に1位が入れ替わる可能性もあります。
後半戦で稼いだ4960ptは、すでに前半戦終了時の4725ptを超えており、前半戦でジョコビッチと3225ptもの大差があったことを考えると、驚異的な追い上げです。
今年中は無理でも、来年の早い段階(私の予想では3月マスターズ)で悲願の世界ランク1位を達成できそうです。
ワウリンカはサンクトペテルブルクでズベレフに負けて準優勝、けがのため東京をスキップし、迎えた上海では3回戦でシモンの沼にはまって(?)敗れました。
シモンに対してはこれで4勝3敗なので、相性の悪さもあるかもしれませんが、全米を勝っても相変わらずという感じです。
3位を争うラオニッチ、錦織とはバーゼルでも同時出場するため、勝ち上がれば直接対決があるかもしれません。
年間ランキングはここ2年の4位が最高で、初の年間3位となるでしょうか。
ラオニッチは北京で準決勝まで勝ち上がるも棄権、心配された上海MSは1勝しましたが、3回戦でベーグルを焼いて負けました。
ただ、この1勝が実は大きく、パリ第4シードを確定させることになったのです。(初戦負けなら5位のままで第5シードだった)
3位ワウリンカとの差は少し詰まって370pt。
キャリアハイを更新する3位を達成するには、バーゼル、パリまでにコンディションを戻せるかが大きなカギになりそうです。
錦織は東京2回戦で臀部の故障に見舞われ、リードしていながら無念の棄権。
45ptの加算にとどまり、4位ラオニッチとは330pt差、3位ワウリンカとは700pt差に開きました。
ただ、そこまで離されなかったと見ることもできると思います。
3年連続のファイナルも確定し、あとは上を見るだけです。
復帰戦となるバーゼル、そしてパリ、ファイナルで結果を残し、全豪第4シードをつかんでほしいと思います。
モンフィスは東京ではキリオスに敗れベスト4、上海ではゴフィンに敗れて3回戦止まりでした。
東京のファイナリスト2人にやられたという格好ですが、270ptを加算し、初のファイナル進出が決定的となりました。
Mandatoryのポイントもついに2000ptを超え、文句なしでファイナリストにふさわしい成績だと言えます。
エントリーランキングでもキャリアハイとなる7位となりました。
充実したシーズンの締めくくりとして、ファイナルでも大暴れできるでしょうか。
ナダルは北京でディミトロフに敗れベスト8、上海では初戦でトロイツキに敗れてしまいました。
出来ればこの2大会でファイナル安泰というところまで持っていきたかったところでしたが、100ptの加算にとどまりました。
最小ポイントが90ptなので、第4シードで出場するバーゼルでポイント加算するには最低SFが必要ですが、
最小ポイントは0ptなので、獲得したポイントはすべて加算されますが、QFで当たるであろう5~8シード帯にはチリッチ、ゴフィン、ディミトロフ、ガスケと、一筋縄ではいかない相手がそろっており、勝ち上がるのは簡単ではありません。
そして、バーゼル後どうするかは分からないとのことで、仮にファイナル進出となっても辞退する可能性があります。
ファイナル優勝となればアガシ以来2人目となるスーパー・スラム(グランドスラム+五輪金+ファイナル)を達成しますが、そこまでこだわりはないようですし、このままシーズンを終了してしまうのでしょうか。
ティエムはメス(250)で準優勝したものの、北京まで3週連続で出場した結果、ケガで上海をキャンセル。
結局1ptも加算することができず、下位選手との差が詰まる結果となり、いよいよ雲行きが怪しくなってきました。
繰り返しになりますが、Non-Mandatoryの最小ポイントが180ptなので、250では優勝、500では決勝に上がらないとポイントが加算できないという状況です。
にもかかわらず、250⇒250⇒500と3週連続で出る必要があったのでしょうか。(コンディションがいいのなら話は別ですが)
ポイントを稼ぐチャンスであるMS大会を欠場することになっては本末転倒です。
ウィーンではファイナルを争うベルディヒとSFで直接対決する可能性もあるため、そこで勝てばポイント以上に価値ある勝利となりますが果たして…
そしてそのベルディヒですが、4週連続出場の強行スケジュールで、サンクトペテルブルク(250)でベスト4、深圳(250)で優勝を果たしたものの、東京、上海はそれぞれ初戦敗退に終わりました。
結果、350ptを加算し、8位ティエムとの差を325ptまで詰めてきました。
本当はもっと詰めたかったところでしょうが、最低限はクリアしたという感じです。
最小ポイントが10ptであるため、第2シードで臨むウィーンではシードキープできれば290ptを加算でき、ほぼティエムとの差はなくなります。
パリでの最終決戦に有利な状態で臨むためにも、ウィーンで良い結果を残したいところです。
ゴフィンはデビスカップから含めると5週連続出場の超強行スケジュールを敢行し、メスベスト4、深圳は初戦敗退となったものの東京で準優勝、上海でもベスト8に入りました。
結果、505ptと大きなポイントを稼ぎ、ファイナル争いにまた戻ってきました。
この間には好調のモンフィスやチリッチ、さらにはデルポトロにも勝っており、後半戦、全米までわずか415ptと失速気味だったところからは考えられない程の活躍を見せました。
8位ティエムまでは560ptと少し遠いですが、今週のアントワープにも第1シードで出場しており、優勝すれば355ptと現実的な差になります。
少なくともバーゼルまでの結果で、パリSFで届く圏内まで持っていきたいところです。
チリッチは東京でゴフィンに敗れてベスト4、上海ではズベレフに敗れて初戦敗退。
190ptしか稼げず、ファイナルが遠のいてしまいました。
8位ティエムとの差は615ptで、届かない差ではないものの、バーゼルSF以下ではパリでF以上が必須となる厳しい条件です。
ただ、シンシナティMSで優勝したように、その爆発力は侮れません。
可能性を残すためにも、バーゼルでは決勝まで上がりたいところです。
キリオスは東京で500初優勝を果たしましたが、上海では2回戦のズベレフ兄戦で無気力試合をしてしまい、少なくともパリの週まで出場停止処分が下されました。
ファイナルに届く点差ではあったのでもったいないなあと思いますが、彼に関してはあまり多くを語るのはやめようと思います。
来年は、トップ10入りに向けて頑張ってほしいですね。
アグは上海でSFジョコビッチ戦も含めてオールストレートで勝ち上がり、MS初の準優勝を果たしました。
今季好調であることは間違いないのですが、ここまでNon-Mandatoryでしか稼げていない印象だったので、おそらく誰も予想していなかったのではないでしょうか。
これで8位ティエムとの差が865ptとなり、わずかにファイナルの可能性が出てきました。
今週のモスクワに第1シードで出場しており、結果次第では少し可能性を上げることができます。
それ以下はファイナルの可能性という意味ではほぼ0ですが、プイユ、ズベレフがそれぞれメス、サンクトペテルブルクでツアー初優勝。
プイユはローマMSベスト4がフロックではないことを、GS連続ベスト8という結果で示していましたが、ゴフィン、ティエムを破っての優勝で、もはやその実力を疑う人はいなくなるでしょう。
まだ22歳と若く、来年にはトップ10入りが期待されます。
そしてズベレフは8年ぶりとなる10代での優勝の快挙です。
来年に備え、今週のストックホルムを持って今シーズンを終了するようですが、来年はMS以上の大きな大会での活躍が期待されます。
そしてディミトロフがさらに復活を印象付ける北京準優勝。
エントリーランキングでもついに18位まで戻ってきました。
来年前半もこの好調が維持できれば、トップ10復帰が現実味を帯びてきます。
ということで、ファイナル争いという観点では、差が詰まってきたため最後まで目の離せない展開となってきました。
しかも、ナダル欠場の可能性があるということは、9位まで見る必要があるということです。
となれば、11位チリッチまでは十分チャンスがあります。
果たして最後に笑うのは誰になるのでしょうか。
次回はパリMS前に、ファイナル進出条件を整理してみたいと思います。