レースランキング(2016/10/31) いよいよ最終章、最後に笑うのは誰だ!?
こんにちは、ch191です。
今回はいよいよ最終章を迎えるレースランキングについて。
残念ながらナダルが今シーズン残りの試合を欠場することを発表しました。
手首の状態を万全にして、また来年元気な姿を見せてもらいたいところです。
ということで、7位のナダルを除く9位までがファイナル進出のラインに変わった、本日10/31付のレースランキングです。(point change、rank chnageとも10/17時点からの変動)
先週の結果を受けて、モンフィスが6枚目のファイナルへの切符をつかみました。
パリはケガのため欠場するようですが、自身初となるファイナルでは思いっきり暴れてほしいですね。
ファイナル決定組ではマレーがウィーンで優勝したことでジョコビッチとの差をさらに詰め、ついに415pt差に。
自力では不可能ですが、パリでの逆転の可能性も出てきました。
年内での逆転はあるのでしょうか。
錦織は臀部の故障からの復帰戦となるバーゼルで、QFではデルポトロに初勝利を挙げて準優勝。
45ptしか稼げなかった3位ワウリンカと490pt差に詰め、ポイントのなかったラオニッチとは75pt差に詰めました。
年間3位まで視野に入れ、パリでさらにファイナルへの弾みをつけることはできるのでしょうか。
そして、残る2枚の切符を争う選手たちの動向は・・・
ティエムはやはりNon-Mandatoryでは稼げませんでした。
ただ、ファイナルを争うベルディヒが1ptも稼げず、ゴフィンが45ptしか加算できなかったため、300pt以上の大きなアドバンテージを持ったままパリに臨めます。
さらに、11位と圏外だったチリッチがバーゼルで優勝し、500ptを加算してファイナル圏内の9位にジャンプアップしてきました。
やはりこの人の爆発力は侮れません。
ということで、ここからはファイナル進出への条件を整理しておきたいと思います。(カッコ内は各条件下の最終的なポイント)
パリR16ドロー(ファイナル争いの選手以外は○)
トップ ボトム
○ ○
○ ツォンガ
チリッチ ○
ゴフィン ○
○ ベルディヒ
○ アグ
○ プイユ
ティエム ○
8位ティエム
自力決定の最低条件⇒SF(3565)以上
他力決定の条件
①ティエムQF(3385) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
チリッチSF(3450)以上 ベルディヒF(3480)以上 ゴフィンW(3690)
つまりダメなのは(チリッチW、ベルディヒF)(チリッチF、ベルディヒW)(チリッチSF、ベルディヒW)(チリッチSF、ベルディヒF)(ゴフィンW、ベルディヒF)の5通りしかありません。
99.9%問題ないでしょう。
②ティエムR16(3295) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
チリッチSF(3450)以上 ベルディヒF(3480)以上 ゴフィンW(3690) ツォンガW(3370) アグW(3340)
ダメなのは①に(チリッチF、ツォンガW)(チリッチSF、ツォンガW)(チリッチF、アグW)(チリッチSF、アグW)の4通りが増えるだけです。
99.9%問題ないでしょう。
③ティエムR32(3215) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
チリッチQF(3270)以上 ベルディヒSF(3240)以上 ゴフィンF(3290)以上 ツォンガW(3370) アグW(3340)
(チリッチQF、ベルディヒSF)が一番現実的ですが、ベルディヒはおそらくQFで5連敗中のマレーに勝たなくてはなりません。
ということで、ティエムは初戦に負けてもかなりの確率で、初戦に勝てば事実上確定です。
心配するのはケガだけかもしれません。
9位チリッチ
自力決定の最低条件⇒F(3690)以上
他力決定の条件
①チリッチSF(3450) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
ティエムSF(3585)以上 ベルディヒF(3480)以上
ダメなのは(ティエムW、ベルディヒF)(ティエムF、ベルディヒW)の2通りだけです。
99.9%問題ないでしょう。
②チリッチQF(3270) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
ティエムR16(3295)以上 ベルディヒF(3480)以上 ツォンガW(3370) アグW(3340)
ティエムの条件が満たされなかった場合は(ベルディヒF、ツォンガW)のみ。
満たされたとしてもかなり厳しい条件です。
99.9%問題ないでしょう。
③チリッチR16(3180) 以下の条件がすべて成立
ベルディヒQF(3060)以下 ゴフィンSF(3050)以下 ツォンガF(2970)以下 アグF(2940)以下
④チリッチR32(3100) 以下の条件がすべて成立
ベルディヒQF(3060)以下 ゴフィンSF(3050)以下 ツォンガF(2970)以下 アグF(2940)以下 プイユF(2706)以下
③④ではティエムを抜けないので、他の誰か1人に抜かれるとアウトになります。
ただ、一番条件の緩いベルディヒでもSFが必須なので、可能性は低いでしょう。
ということで、チリッチはQFまで上がれば事実上確定、初戦か3回戦で負けてもティエムほどでないにせよ可能性は高いです。
先週のバーゼル決勝で勝って200ptを上乗せたことが非常に大きかったのです(もし準優勝ならベルディヒと10pt差だった)
2年ぶりのファイナルへ、かなり視界は開けています。
10位ベルディヒ
自力決定の最低条件⇒W(3880)
他力決定の条件 ※QF(3060)以下ではチリッチを上回れないのでアウト
①ベルディヒF(3480) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
ティエムSF(3585)以上 チリッチW(3890) ゴフィンW(3690)
ダメなのはトップハーフのSFがチリッチorゴフィンvsティエムになり、かつティエムが負ける時だけです。
決勝まで来れればほぼ確定でしょう。
②ベルディヒSF(3240) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
ティエムR16(3295)以上 チリッチQF(3270)以上 ゴフィンF(3290)以上 ツォンガW(3370) アグW(3340)
実質ティエム初戦敗退か、チリッチが3回戦までで負けるかのどちらかが条件です。
可能性は五分五分ぐらいでしょうか。
ということで、SF以上必須の厳しい条件です。
東京、上海、ウィーンがいずれも1コケに終わったことがあまりにも痛すぎました。
全体的に精彩を欠いた今シーズン、最後の意地として、7年連続ファイナルへの執念を見せることはできるのでしょうか。
11位ゴフィン
自力決定の最低条件⇒W(3690)
他力決定の条件 ※SF(3050)以下ではチリッチを上回れないのでアウト
ゴフィンF(3290) 以下の条件のうち、成立が1つ以下
ティエムR16(3295)以上 ベルディヒW(3880) ツォンガW(3370) アグW(3340)
ということで、MSでは自身初となるF以上が必須。
達成すれば事実上確定ですが、非常に厳しいです。
前半戦は快調に飛ばして8位で折り返しましたが、後半戦で失速。
それでも東京Fなどで追い上げましたが、バーゼルR16でデルポトロに当たったことが運の尽きでしょうか。
ただ、ファイナルは無理でも自身初のトップ10入りが見えているので、最後まで頑張ってほしいところ。
13位ツォンガ、14位アグ、16位プイユ
3人とも優勝が最低条件な上に、他の選手の結果次第なので可能性はほぼ0に等しいでしょう。
以上になりますが、やはりティエムとチリッチの2人が圧倒的優位な状況です。
あるとすればベルディヒの爆発ですが、今季ウィンブルドンでSFはあるものの、MSではQFが最高。
しかも絶好調マレーに勝つしかない…
ただ、勝負は下駄をはくまでわかりません。
半年近くかけて追ってきた以上、最後まで動向を見守りたいと思います。