いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

16-17GPシリーズ 男女シングルGPファイナル進出争い(第5戦終了時)

こんばんは、ch191です。

今回もGPファイナル進出争いの話にしぼっていきたいと思います。

ではまず、男子からいきたいと思います。

第5戦終了時のポイント表です。

優勝したチャンがファイナル3番目の椅子を獲得し、残る切符は3枚です。

チャンが優勝し、7ポイントだった金が2位に入ったため、チャン以外は22ポイントのリッポンを上回れませんでした。

そのため、やはりリッポンがボーダーラインになりそうです。

では、上位にいる選手たちの自力でのファイナル決定条件です。

暫定9位ブラウン、10位羽生⇒3位以上(実質4位以上)

3位(24ポイント)なら最大でも2人にしか抜かれないため、6位以内が確定します。

4位(22ポイント)でも、3人に抜かれるとアウトですが、例えば羽生の場合、チェンorコリヤダ優勝、サモーヒン2位、ブラウン3位など条件がかなり限られるため、まず大丈夫だと思います。

5位(20ポイント)なら、最低金の合計スコアを上回ることが条件で、他の選手の結果次第です。(2人に抜かれたらアウトなのでかなり厳しい)

暫定11位ビチェンコ⇒2位以上

2位(24ポイント)なら最大でも2人にしか抜かれないため、6位以内が確定します。

3位(22ポイント)なら、273.45以上でリッポンを上回ります。

リッポンを上回れば抜かれるのが2人までならOK、リッポンを下回れば1人までならOKとなります。

抜かれる条件は羽生orブラウン4位以上、チェンorコリヤダ2位以上で、リッポンを上回ることは必須条件といえそうです。

4位(20ポイント)では金より下になるため、絶望的です。

暫定16位チェン、暫定19位コリヤダ⇒優勝(実質2位以上)

優勝(24ポイント)なら最大1人にしか抜かれないため、5位以内が確定します。

2位(22ポイント)でもリッポンは上回れるので、ビチェンコの3位条件よりは緩いです。(ただし、羽生orブラウンが4位だった場合は合計スコアの勝負となるためチェンの方が若干有利)

3位(20ポイント)では金より下になるため、絶望的です。

これ以下の選手にファイナルの可能性はありません。

2戦を終えている選手のうち、暫定5位の金以下の選手もほぼ可能性はないでしょう。

では最後に、もっとも微妙なポジションにいるリッポンの条件を整理してみると…

以下の条件のうち、成立が2人以下

ブラウン4位以上 羽生4位以上 ビチェンコ3位273.45以上 チェン2位以上 コリヤダ2位以上

リッポンにとっては、ブラウンと羽生が1位と2位を分け合ってくれるのが理想的な展開と言えそうです。

では女子に移ります。

第5戦終了時のポイント表です。

優勝したラジオノワ、2位に入ったオズモンドがファイナルを確定させ、残る切符は3枚です。

ただ、初戦優勝のワグナーがまさかの6位となったため、三原は3位になっていれば暫定4位となり、十分可能性があっただけに惜しかったです。

第6戦の選手にとっては条件が緩和された形です。

では、上位にいる選手たちの自力でのファイナル決定条件です。

暫定8位ポゴリラヤ⇒4位以上(実質5位以上)

4位(24ポイント)なら最大2人にしか抜かれないため、6位以内が確定します。

5位(22ポイント)の場合、以下の条件のうち成立が2人以下になることが条件です。

ソツコワ3位以上 樋口2位以上 宮原2位以上 チャートランド優勝かつポゴリラヤ+29.66 トゥルシンバエワ優勝かつポゴリラヤ+33.90

かなり条件が限られているため、まず大丈夫でしょう。

6位(20ポイント)の場合はワグナーを上回る162.62以上なら以下の条件のうち2人以下、それ以下なら1人以下になることが条件です。

ソツコワ4位以上 樋口3位以上 宮原3位以上 チャートランド優勝 トゥルシンバエワ優勝

ワグナーを上回れば行けそうな感じがします。

7位以下なら可能性がなくなります。

暫定9位ソツコワ⇒2位以上(実質3位以上)

2位(26ポイント)なら最大2人にしか抜かれないため、6位以内が確定します。

3位(24ポイント)の場合、ダメなのは[宮原優勝、樋口2位かつソツコワ+5.88、ポゴリラヤ3位]と[樋口優勝、宮原2位かつソツコワ+8.28、ポゴリラヤ3位]の2パターンしかないため、まず問題ありません。

4位(22ポイント)の場合、以下の条件のうち成立が2人以下になることが条件です。

ポゴリラヤ5位以上 樋口2位以上 宮原2位以上 チャートランド優勝 トゥルシンバエワ優勝

これでもかなり可能性はありそうです。

5位だとワグナーより下になるので苦しくなります。

暫定14位樋口、暫定15位宮原⇒優勝(実質2位以上)

優勝(26ポイント)なら最大でも1人にしか抜かれず、5位以内が確定します。

2位(24ポイント)の場合、ダメなのは樋口は宮原優勝、ソツコワ3位かつ樋口-5.86以内、ポゴリラヤ4位の時、宮原は樋口優勝、ソツコワ3位かつ宮原-8.26以内、ポゴリラヤ4位の時だけなので、まず問題ありません。

3位(22ポイント)の場合、以下の条件のうち成立が2人以下になることが条件です。

ポゴリラヤ5位以上 ソツコワ4位以上 樋口or宮原2位以上 チャートランド優勝 トゥルシンバエワ優勝

ポゴリラヤとソツコワがワンツーなら大丈夫な計算なので、可能性はそこそこありそうです。

4位だとトゥクタミシェワ、三原とスコアの勝負になるので、ソツコワの5位条件よりさらに苦しいです。

自力で決められるのはここまでですが、現在7ポイントのチャートランドとトゥルシンバエワは優勝すればファイナル進出濃厚です。

現在5ポイントの松田も200.18以上で優勝すればワグナーを上回り、可能性が出てきます。

2戦終えている選手のうち、現在暫定5位のトゥクタミシェワ以下はかなり厳しいです。

暫定4位のワグナーは20ポイントの組み合わせで一番強い(1位+6位)のですが、条件を整理してみると…

以下の条件のうち、成立が2人以下

ポゴリラヤ6位+162.62以上 ソツコワ4位以上 樋口3位以上 宮原3位以上 チャートランド優勝 トゥルシンバエワ優勝 松田優勝+200.18以上

何とも微妙です。

ポゴリラヤとソツコワが条件をクリアすることは濃厚なので、樋口と宮原が表彰台に乗れるかが大きなカギを握りそうです。

ということで気になるのは日本勢のファイナル進出ですが、男子の羽生は条件がやや緩和され、4位以上でよくなりました。

女子の樋口と宮原も条件がやや緩和されて、表彰台に乗れれば可能性が十分あります。

よって、W表彰台となれば2人とも行ける可能性があるため、ぜひ頑張ってほしいですね。

いよいよGPシリーズも最終章。

男女残り3枚ずつのファイナルの切符をつかむのは誰になるのでしょうか。

条件に着目しながら見るのも面白いかもしれませんよ。