先週の3大会とエントリーランキング(2017/1/9)
お久しぶりです、ch191です。
2017年一発目の記事となりますが、さすがにレースランキングを書いても意味がないので、記事タイトルにある通り、しばらくはエントリーランキングの方を追っていこうと思います。
オフシーズンの間作り続けていた、エントリーランキング表が何とか出来ましたので、後ほど掲載させていただきます。
ではまずは先週の大会を振り返りたいと思います。
先週は250の3大会が行われました。
ドーハでは決勝で早速2強の直接対決が実現。
3時間近くに及ぶフルセットの末、ジョコビッチがマレーの連勝を28で止めて、優勝を果たしました。
第1、第2シードの関係なのでお互い決勝に行かないと当たらない両者ですが、昨年の前半戦では4度の対戦があり、絶好調だったジョコビッチが3勝1敗としていました。
しかし、後半戦では出場試合が被らなかったり、決勝までに敗退してしまったりで、ツアーファイナル(マレーがストレート勝ち)まで対戦がありませんでした。
ジョコビッチにとっては全豪3連覇に弾みがついた形となりました。
ただ、失効ポイントの関係で2人の差はさらに開いて780pt差となりました。
全豪の失効ポイントを除くと2人の差は1580ptになるため、ジョコビッチが全豪で再び1位に返り咲くためには優勝が最低条件で、かつマレーが8強以下にならなければなりません。
やはりしばらくマレーの1位は続きそうな感じがします。
それ以外ではベルディヒがしっかりシードキープ。
昨年はNon-Mandatoryの取りこぼしが目立っていましたが、上々のスタートと言えそうです。
そして不気味なのはゴフィン、カルロビッチのシードを連破して準決勝まで上がったベルダスコ。
その準決勝でもジョコビッチに対して1セット目を先取し、5本のマッチポイントを握るなど非常に調子がよさそうです。
昨年の全豪では1回戦でナダルをフルセットで下していたり、全仏では3回戦で錦織が2セットアップからフルセットまで持ち込まれるなど、上位にとっては非常に嫌な存在です。
現在40位のため、今年も迷惑ノーシードとして君臨しそうです。
ブリズベンではディミトロフが錦織を決勝で破り、約2年半ぶりのツアー5勝目を挙げました。
この間、決勝では4連敗中だったため、喜びもひとしおでしょう。
ディミトロフは昨年の後半戦から調子を上げており、後半戦だけなら12位に相当するポイントを稼いでいました。
今大会もTop10のティエム、ラオニッチ、錦織を連破しての優勝なので、8位まで上り詰めた3年前に匹敵するレベルに戻ってきているのは間違いなさそうです。
錦織、ラオニッチらとともに、Young Guns世代として活躍を期待したいところです。
失効ポイントが少ない前半戦のうちに、Top10復帰、もしくはその足掛かりをつかんでほしいです。
錦織は開幕戦準優勝で、ティエムとのダブルスでもファイナル優勝ペアを破るおまけ付きと、上々の滑り出しと言えます。
何しろ全豪QFで当たる可能性のあるワウリンカに勝ったわけですし。
気になるのは痛めた臀部の状態ですが、エキシビション欠場も「大事を取って」という感じなので、そこまで深刻ではないと思います。
全豪は過去QFが3回と相性がよく、グランドスラムでは最も勝率が高い大会となっています。
ドロー運次第なところはありますが、初のSF以上を期待したいです。
それ以外ではやはりナダルの復帰でしょうか。
昨年から好調のズベレフ兄を一蹴し、ラオニッチ相手にも1セットを取れているので、調子は悪くなさそうです。
全豪では錦織と4回戦で当たる可能性があり、そうなればリオ五輪以来の対戦となります。
また、3回戦ではフェデラーと当たる可能性も…今まででは考えられない組み合わせですね。
先述のように、去年は1回戦で姿を消してしまっただけに、勝ち上がりに注目です。
チェンナイでは第2シードのアグが、ツアー初の決勝進出となったメドベデフにストレートで勝ち、ツアー5勝目を挙げました。
上記2大会に比べて層が薄いとはいえ、しっかりと勝ち切れたのは全豪に向けても大きいでしょう。
昨年は2勝を挙げ、上海ではMS初の決勝進出を果たし、キャリアハイの13位を記録するなど、素晴らしいシーズンを送りました。
昨年も全豪直前のシドニーで優勝していますが、今年も最高のスタートを切ることができましたし、更なるキャリアハイ更新も期待できるかもしれません。
そんなアグはグランドスラムではQFの壁に阻まれています。
過去3年のグランドスラムでは半分の6大会で4回戦進出を果たしています(しかもグランドスラム全てで4回戦進出している)が、そのいずれも4回戦で敗れています。(敗れた相手はジョコビッチ×2、フェデラー×2、ディミトロフ、ベルディヒ)
今年はその壁を破ることができるでしょうか。
メドベデフはロシア期待の20歳です。
昨年チャレンジャーで1勝を挙げ、ツアーレベルでもトロイツキに勝つなど、300位台から一気に100位以内に入ってきていました。
今大会では第8シードのルーなどを破って一気に決勝まで駆け上がりました。
これでランキングは65位まで上がり、ツアーレベルでもDAできるところまで来ました。
同じ20歳で昨年ツアー優勝を果たしたカチャノフとともに、今後のロシアを引っ張っていく存在になりそうです。
それ以外では第1シードのチリッチが予選勝者に初戦敗退を喫し、全豪に向けて不安を残しました。
波の大きい選手なので、らしいといえばらしいのかもしれませんが…
前半戦がいまいちなシーズンが続いているチリッチですが、今年もそうなってしまうのでしょうか。
それでは1/9付のランキングです。
失効ポイントを消し、獲得したポイントを入力すれば自動的に計算できるようなシステムになっている(MS義務免除も反映している)ので、入力ミスさえなければ間違いはないと思います。
その分、ここに載せていないところがすごいことになっていますが。。。
そこがどうなってるのか見たい、あるいはどんな関数を使っているのか気になるという声があれば、隠すつもりは全くありませんのでおっしゃっていただければと思います。
さて、上位勢では初戦敗退となったチリッチが1つ下げ、優勝を果たしたアグ、ディミトロフはそれぞれ2つずつ順位を上げました。
3位争いはポイント差がぐっと詰まって、280ptの中に3人がひしめいています。
今週は250の2大会がありますが、出場しているのはTop10ではティエムだけなので、上位勢はほぼこのまま全豪を迎えます。
次回はドローが出た後に、全豪の失効ポイントを除いたランキング試算をしたいと思います。
特に、錦織が3位に上がるための条件を中心に見ていきます。
それでは今回はこの辺で。