全豪オープン セカンドウィーク前ランキング再試算
こんばんは、ch191です。
今回は全豪ベスト16が出そろったということで、ここまでを振り返りつつ、再びランキング試算を行いたいと思います。
ではまず、ここまで勝ち上がった選手のドローと、暫定のポイント表です。(暫定26位のフェデラーまで、暫定ポイントが赤字のプレーヤーは現在ベスト16、黒字のプレーヤーはすでに敗退)
トップ ボトム
①マレー ⑥モンフィス
M.ズベレフ ⑨ナダル
⑰フェデラー ⑬アグ
⑤錦織 ③ラオニッチ
④ワウリンカ ⑧ティエム
セッピ ⑪ゴフィン
⑫ツォンガ ⑮ディミトロフ
エバンス イストミン
まず錦織について。
現在の状況を反映した、各順位の条件です。
3位条件
優勝⇒自力
準優勝⇒ラオニッチSF以下
SF⇒ワウリンカQF以下+ラオニッチSF以下
4位条件
(以下のうち1つだけ成立)
準優勝⇒ラオニッチ優勝
SF⇒ワウリンカF以上、ラオニッチF以上
(以下全てが成立)
QF⇒ラオニッチQF以下+(ティエム、モンフィス、ナダル)F以下
4R⇒ラオニッチ4R以下+(ティエム、モンフィス、ナダル)F以下
5位条件
(以下全てが成立)
SF⇒ワウリンカF以上+ラオニッチF以上
(以下の条件のうち1つだけ成立)
QF⇒ラオニッチSF以上、ティエムorモンフィスorナダル優勝
4R⇒ラオニッチQF以上、ティエムorモンフィスorナダル優勝
6位条件
QF⇒ラオニッチSF以上+ティエムorモンフィスorナダル優勝
4R⇒ラオニッチQF以上+ティエムorモンフィスorナダル優勝
6位以上は確定しました。(実質5位以上もほぼ確定)
1Rクズネツォフ戦は、フラット系の球質に苦しんで、フルセットの末何とか勝利。
2Rシャルディ戦では、うまく相手のミスを引き出し、ブレークバック率100%(3/3)という勝負強さも見せてストレート勝ち。
3Rラコ戦はサービスゲームが安定し、余裕を残してストレート勝ちしました。
4Rフェデラー戦、QF(おそらく)マレー戦の結果で、4位に上がれるかどうかが大きく左右されそうです。
ワウリンカが1コケしなかったので、3位になるためにはSF以上が最低条件となります。
とはいえ、何をおいてもまずはフェデラー戦。
勝てば勢いがつくことは間違いなく、ツアーファイナル後のような効果が期待できると思いますが果たして…
ではそれ以外の上位選手に関して。
マレー⇒1位確定
後述のジョコビッチがまさかの2R敗退となったため、労せずして1位キープが確定しました。
あとはジョコビッチとの差をどこまで広げられるか、そして生涯グランドスラムに王手をかけられるかが焦点になってきました。
2Rで足首をひねるアクシデントがありましたが、3Rを見る限り問題はなさそうです。
決勝までたどり着けば、そこで4度優勝を阻まれた番人ジョコビッチはいません。
初優勝に向けては、フェデラーor錦織と当たるQFが大きな山場になりそうです。
ジョコビッチ⇒2位確定
1Rベルダスコ戦では、2度のブレークを許す苦しい展開となった第2セットを取り切って結局ストレート勝ちを収めましたが、2Rイストミン戦はフルセットにもつれこみ、5時間近くに及ぶ熱戦の末敗れました。
2度のタイブレークをいずれも落とすなど、本来の勝負強さが影を潜めました。
これでしばらくマレーをとらえるのは難しくなりました。
むしろ、この状態が続くとマレーに独走を許すだけでなく、3位以下に迫られる可能性も否定できません。
復活が待たれます。
ワウリンカ⇒3位~6位
フルセットにはなりましたが、1コケしなかったので、4位以内は濃厚になりました。
4Rはハードコートでは全勝しているセッピなので勝ちあがれそうですが、QFはツォンガとエバンスのどちらが上がって来ても簡単ではなさそうです。
全豪後、3月MSまでの失効ポイントが3位を争う3人の中で一番多いので、3位キープのためにはSFまでは行っておきたいところですが…
ラオニッチ⇒3位~6位
チリッチが敗退したので、2人に抜かれる心配はなくなり、6位以内は確定しました。
2Rで前週優勝のミュラーをストレートで破るなど、調子は悪くなさそうです。
実は3月MSまで失効がないため、ワウリンカ、錦織に離されずについていけば再び3位に返り咲ける可能性も十分あります。
焦点はQFのモンフィスorナダルで、どちらが上がってきてもすごい試合になりそうな予感しかしません。
そこを抜ければ、天敵ジョコビッチ(過去0勝8敗)はいませんので、自身2度目のGS決勝進出が現実味を帯びてきます。
それ以下では6~9位争いがさらに熾烈に。
暫定6位チリッチが2Rで敗退したため、ティエム、モンフィス、ナダルは次戦で勝てばチリッチを抜くことができます。
しかも3人ともジョコビッチ不在のボトムハーフ。
SF以上も現実的で、そうなればこの争いから抜け出すことができます。
4Rでティエムはゴフィンと、そしてモンフィスとナダルは直接対決。(したがってチリッチは7位以下に落ちることが確定している)
なにげにボトムハーフが熱いのです。
ゴフィンはキャリア初のTop10入りに手がかかる位置まで来ました。
4Rでティエムに勝てば、暫定10位のベルディヒ(3R敗退)を抜くことができます。
もちろん、QFではツォンガらに抜かれる可能性があるので安泰ではありませんが、次戦が大一番となります。
キリオスは2Rでセッピに惜敗し、キャリアハイ更新はお預けとなりました。
フィジカルにも問題があったようですし、しっかり治してまたTop10入りを狙ってほしいです。
また、現在勝ち残っている選手では、暫定14位アグがキャリアハイ(13位)更新を狙える位置にいます。
4Rで過去4戦全敗のラオニッチに勝てば、ツォンガ次第で12位に上がれる可能性があります。
敗退した選手では暫定25位のカレノブスタ(3R、30位)はキャリアハイ更新確定、暫定19位ソック(3R、20位)は現在勝ち残っている下位の選手に抜かれなければキャリアハイとなります。
フェレールは3Rでアグに敗れ暫定25位、フェデラーが次戦勝てば約12年ぶりとなる20位台後半にランキングを落としてしまいます。
アグとの試合は4セットで4時間を超えるという大熱戦でしたが、ブレークポイントのコンバート率で明暗が分かれました。(アグ7/14に対してフェレール5/20)
ただ、現在好調のアグに対して競った試合ができているので、昨年よりは状態がいいと考えることもできます。
今年35歳になる大ベテランの復活はあるのでしょうか。
そしてフェデラーは暫定26位まで上がりました。
3Rではベルディヒにわずか1時間30分で快勝、状態が非常に上がってきています。
錦織との試合は間違いなくすごい試合になると思います。
双方にとって、今年1年を占う大事な試合といっても過言ではないかもしれません。
ということで、ジョコビッチやチリッチが早期敗退をする波乱を含みながら、気づけば錦織のいるトップハーフが荒れ、ボトムハーフはそれほど荒れていないというここまでの全豪オープン。
上位シードが11人残っており、ここからは1勝がランキングを大きく左右する可能性があります。
特にボトムハーフは大本命ジョコビッチがいなくなったため、だれが勝ち上がってもおかしくなく、そのプレーヤーには少なくとも1200ptという大きな大きなポイントが入ります。
個人的に優勝するのはマレーブロックを勝ち上がった人だと思っていますが…
いよいよセカンドウィーク、残るはあと15試合。
1週間後、優勝カップを掲げるのは誰になるのでしょうか。