マイアミMS振り返りと各種ランキング(2017/4/3)
おはようございます、ch191です。
今回はマイアミMSの振り返りと、4/3付の各種ランキングについて。
ではまずはマイアミMSを振り返りたいと思います。
MS1000マイアミ(1ワウリンカ、2錦織、3ラオニッチ、4フェデラー)
W フェデラー
F ナダル
SF キリオス、フォニーニ
QF 錦織、ベルディヒ、A.ズベレフ、ソック
序盤から波乱続きの中で、決勝は今年3度目の黄金カード。
勝ったのはまたしてもフェデラーでした。
マイアミでは11年ぶり3度目の優勝で、今年のMS以上の大会で3連勝となり、今年はなんと19勝1敗という驚異的な成績です。
この人に限界という言葉はないのでしょうか…
クレーシーズンは全仏以外全てスキップするという、思い切ったスケジュールが組めるのも、全てがうまくいっている何よりの証拠と言えるでしょう。
私たちは、まだまだその美しいテニスを堪能できそうです。
準優勝のナダルはまたしてもマイアミのタイトルに手が届きませんでした。
これで実にマイアミ5度目の準優勝です。
また、今年に入って決勝で3連敗と、本人としてはもどかしいところがあるかもしれません。
しかし、昨年後半の状況を考えれば、非常に充実したシーズンを送っていることは間違いありません。
ここから、赤土の王者が無双する姿が見られる可能性は大いにあります。
キリオスは2年連続のSF。
フェデラーとのSFは今年のMatch of the year候補と言って差し支えない、3時間を超える死闘でした。
観客が水を差してしまったのが非常に残念ですが、この試合はキリオスにとって、更なる覚醒のきっかけになるかもしれません。
今後の活躍に期待したいです。
フォニーニはMSで4年ぶりとなるSF。
右ひじに故障を抱えながら、QFでは錦織を破りました。
次は得意のクレーシーズン。
ケガが癒えれば面白い存在になりそうです。
錦織はケガに泣かされQF止まり。
右手首のケガは、重い球質のボールを打つ相手が続いていたことも無関係ではないかもしれません。
このMS2連戦でともにQF以上なのは錦織を含めて4人(他はフェデラー、ソック、キリオス)なので、決して悪い結果ではないのですが、何か物足りない感じがしてしまいます。
幸い重症ではないようなのですが、スケジューリングを再考する余地はあると思います。(トップフォームで戦えないのであれば、バルセロナ、マドリード、ローマのいずれかはスキップしてもいいような気がしますが…)
こうなってくると、個人的には後述するレースランキングで、全仏終了時に8位以内に入っていればいいのかなと思っています。
そして西岡ですが、まさか前十字靭帯断裂だったとは…
かなりランキングも上がってきていただけに、非常に残念です。
とはいえ、それ以外の部分に何もなかったのは本当に不幸中の幸いでした。
おそらく復帰は来年になると思いますが、まだ21歳。
焦らずにしっかりと治して、また元気な姿を見せてほしいと思います。
では4/3付のエントリーランキングです。
優勝したフェデラーは5000ptを超えて、ついに4位まで戻って来ました。
3位ワウリンカとは480pt差で、今後の失効を考えれば全仏あたりでとらえられる可能性が十分あります。
準優勝のナダルは590ptを加算し、Top5復帰を果たしました。
Top5にBIG4全員が揃うのは約7か月ぶりのことです。
クレーで無双すれば、ワウリンカを上回って、昨年7月以来のTop4=BIG4となる可能性があります。
ラオニッチは3Rで棄権に終わり、6位に後退しました。
クレーシーズンの失効はそこまで多くはないものの、そもそも出場できるのでしょうか。
ケガとの戦いが続きます。
錦織は420ptを失い、7位になりました。
クレーでも失効が多い(4大会で1200pt)ため、苦しい戦いが続きますが、クレーシーズンのどこかで大きなポイント(500pt以上)が欲しいところです。
それが全仏なら最高なのですが…
ソックはQFで、キャリアハイをまた更新して15位。
好調を維持しており、実は勝率が一番高いクレーでも活躍が期待できそうです。
そして、SFに入ったフォニーニは12人抜いてTop30に復帰。
もうすぐパパになるということもいい影響を与えているのかもしれません。
それではいよいよ今週から始動のレースランキングです。
あらためて見ると、いかにフェデラーが抜きんでているかが分かります。
そして、昨年のファイナリスト8名のうち、8位以内にいるのはなんとワウリンカとティエムだけ。
まだシーズンの1/4ほどが終わっただけですので、まだ一概に言えないところもあるかもしれませんが、昨年と状況が変わってきているのは明らかです。
そんな中で、錦織は11位につけています。
ボーダーラインとはそこまで差がないので、全仏終了時に8位以内というのは十分可能だとは思うのですが…
そしてこの表の中に日本人選手がもう1人いるのは少し感慨深いですね。
それだけに残念なのですが、西岡には来年、この悔しさをぶつけてもらいましょう。
では最後に、Race to Milanです。
知らない選手が多くて、日本語表記が微妙なところもありますが、そこはご容赦いただければと思います。
もし、明らかにおかしいところがあれば、ご指摘いただければと思います。
ご存じない方のために簡単に説明をすると、Race to Milanは今シーズンから導入された、21歳以下版のツアーファイナルとお考えいただければと思います。
ただし、Race to Londonと違い、2017/1/1からの獲得ポイントのみの集計となりますので、Race to Londonの獲得ポイントより若干少ない選手もいます。(例:メドベデフはRace to Londonでは345ptだが、Race to Milanでは昨年獲得した40ptがカウントされないため、305ptとなっている)
また、ランキング上位7名+ワイルドカード1名という選出方法のため、ボーダーラインは7位と8位の間に引いてあります。
上位を見ると、レースランキングでも唯一Top30に入っているズベレフ弟がやはり抜きんでています。
ただ、それ以降は混戦のため、チェンナイFのメドベデフ、リオSFのルード、マイアミ4Rのドナルドソンなどのように、ツアーレベルで上位進出を果たすとかなりのジャンプアップが見込めそうです。
ただ、ランキング的にツアーレベルの大会には出場することさえ難しい選手が多いので、チャレンジャー、あるいはフューチャーズで上位に入ってポイントを稼ぐというのが現実的なところのような気がします。
そのため、今週のようにツアーレベルの大会がない時でも目まぐるしく順位が入れ替わることが予想され、ニューヒーロー候補がどんどん出てきそうです。
ちなみに日本勢の最上位はサンティラン晶の30位(56pt)です。
これからも注目して見ていきたいと思います。
さて、今週は週末にデビスカップのQFが行われます。
Top10ではジョコビッチのみが出場ということになりそうです。
個人的に一番注目しているのはアメリカvsオーストラリア。
アメリカは好調ソックを筆頭に、メンバー全員がシングルスTop30というベストメンバー。
一方のオーストラリアもエースのキリオスに、今年の全豪ダブルス優勝のピアースを擁しており、なかなか面白い戦いとなりそうです。
そして来週からはいよいよ欧州クレーシーズンが開幕。
ただでさえ荒れやすいクレーの試合で、今年を象徴するような荒れた展開になるのか。
上位勢も多く出場する、再来週のモンテカルロMSが一つの指標になりそうですが果たして…