いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

気の向くまま、いろいろな試算をします。(ゆる~くではなくなってきたのでタイトルを変えました) 基本的にスポーツは何でも見ます。競技によっては人並み以上に知識もあります。 少しでも需要があればいいかなと思いますので、批判も含めたご意見・ご感想をお待ちしています。

各種ランキング(2017/6/26)とウィンブルドンシード(確定版) ※6/29追記

おはようございます、ch191です。

今回は6/26付の各種ランキングと、確定したウィンブルドンシードについて。

ではまず先週の振り返りを簡単に。

500 ハレ

(1 フェデラー、2 ティエム、3 錦織、4 A.ズベレフ)

W フェデラー

F A.ズベレフ

SF ガスケ、カチャノフ

シード8人中5人が2回戦までに姿を消すという波乱の展開の中、フェデラーが通算92勝目を挙げました。

ハレではなんとV9を達成したことになります。

ロジャー・フェデラー通り」がこのハレにあるのも頷けます。

先週はまさかの初戦敗退を喫しましたが、きっちりと修正してくるあたりはさすがの一言。

ウィンブルドンでも、間違いなく優勝候補筆頭となりそうです。

A.ズベレフは地元の声援を受けて決勝まで勝ち上がりましたが、フェデラーに完敗で2年連続の準優勝。

芝初タイトルとはならなかったものの、芝への適性を感じます。(試合数は少ないものの、勝率は3つのサーフェスで一番高い)

ちなみにミーシャと組んだダブルスでも準優勝。

ウィンブルドンでも活躍に期待です。

そして21歳のカチャノフが500初のSFに進出。

昨年ツアー初優勝を飾ったロシア期待の若手ですが、先日の全仏でも若手レース対象者の中で最高の4Rに進出するなど、このところ急速に力をつけてきているように感じます。(今やロシアでNo.1)

芝の力は未知数ですが、ウィンブルドンでも台風の目になるかもしれません。

錦織は2Rで途中棄権。

ベルダスコとの初戦を見る限り、調子は悪くなさそうだったので残念という他ありません。

これでハレでは3年連続の棄権。

ハレの芝と絶望的に相性が悪いと思わざるを得ません。

全治1週間とのことで、ウィンブルドンには間に合いそうですが、果たしてどこまで回復するのでしょうか。

500 ロンドン

(1 マレー、2 ワウリンカ、3 ラオニッチ、4 チリッチ)

W ロペス

F チリッチ

SF ミュラー、ディミトロフ

こちらもシード8人中5人が2回戦までに姿を消し、特に上位3シードが揃って初戦敗退するという波乱の中、優勝したのはノーシードのロペスでした。

3年前の決勝でMPを握りながら敗れて準優勝だった同大会のリベンジを果たし、約1年ぶりとなる通算6勝目です。

初戦で第2シードのワウリンカにストレート勝ちし、QFからは全てフルセットでシード選手を3連破しました。

くしくもハレで優勝したフェデラーと同学年の35歳。

衰え知らずの大ベテランがウィンブルドンでも魅せてくれるでしょうか。

チリッチはロンドンで5年ぶりの優勝にあと一歩届かず準優勝でした。

決勝では被ブレーク0、さらにトータルポイントでも上回っており、MPを握りながらも勝てませんでした。

これもテニスの面白いところでしょうか。

ただ、後半戦に強いチリッチが早くも発動気味。

過去3年連続QFと相性のいいウィンブルドンで、今度こそSFの壁を破れるでしょうか。

そして心配なのはともに初戦敗退に終わったマレーとラオニッチ。

マレーは今後大量失効が続きますが、早ければウィンブルドン後の1位陥落もありえます。

また、ラオニッチはウィンブルドンF(1200pt)の失効が控えるため、早期敗退でTop10陥落も現実味を帯びてきます。

2人ともここで踏みとどまらないとズルズルいきそうな気がしますが果たして…

それでは6/26付のエントリーランキングです。

チリッチがラオニッチと入れ替わってキャリアハイに並ぶ6位に浮上。

それ以外に上位勢で順位の変動はないものの、ポイント差が接近しているところがあり、ウィンブルドン後の大変動を予感させます。

優勝のロペスが7人抜いてTop30に復帰。

SFのガスケも20位台に戻ってきました。

31位以下ではSFのカチャノフがキャリアハイを更新する34位。

また、同じロシアのメドベデフもロンドンでQFに入ってキャリアハイを更新する52位となっています。

次にレースランキングです。

上位8人に変動はありませんでしたが、ボーダーライン付近の争いはさらに熾烈となりました。

6位ジョコビッチから13位錦織までわずか370ptの間に8人がひしめき合っています。

優勝のロペスは19人抜きで22位。

わずか2週間で630ptを加算し、実に44人を抜いたことになります。

クレーや芝では、得意不得意で順位が大きく変わるというのも、レースランキングを追って行く上で面白いところです。

では、Race to Milanです。

ズベレフが1位の座をさらに盤石に。

また、特に躍進の目立ったロシアの若手3人(カチャノフ、メドベデフ、ルブレフ)が揃って順位を上げています。

3人ともファイナル進出圏内にいることからも、ロシア若手の層の厚さを感じます。

数年後、デビスカップの優勝が狙える国になっているかもしれません。

そして、ロンドンで予選を勝ち抜いて2Rまで勝ち上がった2人、ベルディヒと接戦を演じたシャポバロフ、1Rで地元の先輩ジョンソンを撃破したコズロフもそれぞれ順位を大きく上げました。

日本勢最高のサンティラン晶は2つ落として28位、次いで高橋悠介が36位につけています。

最後にウィンブルドンシードについて。

一応36位までを掲載します。(名前の左の数字がシード番号)

ゴフィン、カレノブスタの2人が

すでにウィンブルドン欠場を表明しているため、34位までの選手にシードが与えられます。

ただし、「エントリーランキング上で」34位までの選手がシードの対象となるため、芝ポイントで34位以内でもベルダスコやシモンはノーシードということになります。

シード選手の中でさらに欠場者が出ない限り、「たった1ポイントの差で」ベルダスコはまたしても迷惑ノーシード筆頭として君臨することになります…

まあシモンも十分迷惑ノーシードですが。

※6/29追記※

第27シードの予定だったクエバスが欠場を表明しました。

したがってベルダスコが繰り上がってシードがつきます。

具体的には第26シードまでは変わらず、M.ズベレフ、フォニーニ、デルポトロ、カチャノフが1つずつシード順が繰り上がり、第27シード~第30シードに。

ベルダスコは第31シードに入り、ロレンツィは第32シードのままです。

ではシード帯順に見ていきましょう。

その中での力関係(私見)も合わせて。

1~4シード マレー、ジョコビッチフェデラーナダル

ちょうど3年ぶりにBIG4がGSの4シードまでを独占することになりました。(その時はジョコビッチナダル、マレー、フェデラーの順)

もはや不可能とも思われたのですが、フェデラーナダルの驚異的なカムバックで実現しました。

ハレでも優勝したフェデラーが突出しているのは間違いありませんが、残る3人はやや未知数な部分も。

フェデラー>>>>>マレー≧ナダルジョコビッチ

5~8シード ワウリンカ、ラオニッチ、チリッチ、ティエム

第9シードの錦織が4Rで当たるシード帯。

現在の好調さからいっても、チリッチが頭一つ抜けている。

他の3人なら(錦織のコンディションが戻っていれば)勝機があるか。

チリッチ>>>ラオニッチ≧ワウリンカ≧ティエム

9~12シード 錦織、A.ズベレフ、ベルディヒ、ツォンガ

5~8シードと遜色ないメンバーが揃っている。

A.ズベレフが最も勢いがありそうだが、昨年ウィンブルドンSFのベルディヒも侮れない。

錦織とツォンガはコンディション次第か。

A.ズベレフ>>ベルディヒ>錦織≧ツォンガ

13~16シード ディミトロフ、プイユ、モンフィス、ミュラー

好調なメンバーが多く、組み合わせ次第では4R(対BIG4)で番狂わせを起こす可能性も。

前哨戦で優勝したプイユ、ミュラー、過去ウィンブルドンSFの経験を持つディミトロフの3人は誰が来てもタフ。

ミュラー≧ディミトロフ≧プイユ>>>モンフィス

17~24シード ソック、アグ、ロペス、キリオス、カルロビッチ、ガスケ、イスナー、クエリー

錦織が3Rで当たるシード帯。

ビッグサーバーに芝巧者と、当たると厄介な選手が揃う。

中でも絶好調のロペスは一番の脅威となりそう。

ロペス>>クエリー≧ガスケ≧カルロビッチ≧アグ≧キリオス≧イスナー≧ソック

25~32シード ラモスビノラス、ジョンソン、クエバス、M.ズベレフ、フォニーニ、デルポトロ、カチャノフ、ベルダスコ、ロレンツィ

17~24シードに比べると見劣りするが、芝で実績のあるジョンソン、M.ズベレフ、そしてデルポトロ、ベルダスコがいる。

GS初シードをもらったカチャノフにも注目したい。

残るクレーコーターの3人は、シードキープも怪しい。

M.ズベレフ>デルポトロ≧ベルダスコ≧カチャノフ≧ジョンソン>>ラモスビノラス>クエバス≧フォニーニ≧ロレンツィ

ということでシード順も決まり、今週の2大会を経て、いよいよウィンブルドンが開幕します。

すでに予選が始まっており、日本勢が何人本戦に進めるかも注目です。

果たして、テニスの聖地で栄冠をつかむのは誰になるのでしょうか。

それでは。