平昌オリンピック フィギュアスケート団体戦 1日目結果
開会式を前にして、すでに戦いの火ぶたは切られた。
1日目は男子SPとペアSPが行われた。
結果は以下の通り。(OARは個人資格で参加しているロシア選手)
※順位点が同点の場合、スコア合計が高い方が上位
男子シングルSP | ペアSP | ||||||
順位 | 国名 | 順位点 | 順位点 | スコア | 順位点 | スコア | スコア合計 |
1 | カナダ | 17 | 8 | 81.66 | 9 | 76.57 | 158.23 |
2 | アメリカ | 14 | 7 | 80.61 | 7 | 69.75 | 150.36 |
3 | 日本 | 13 | 10 | 103.25 | 3 | 57.42 | 160.67 |
4 | OAR | 13 | 3 | 74.36 | 10 | 80.92 | 155.28 |
5 | イスラエル | 11 | 9 | 88.49 | 2 | 54.47 | 142.96 |
6 | 中国 | 10 | 4 | 77.10 | 6 | 69.17 | 146.27 |
7 | イタリア | 10 | 6 | 77.77 | 4 | 67.62 | 145.39 |
8 | ドイツ | 10 | 2 | 66.32 | 8 | 75.36 | 141.68 |
9 | 韓国 | 6 | 5 | 77.70 | 1 | 52.10 | 129.80 |
10 | フランス | 6 | 1 | 61.06 | 5 | 68.49 | 129.55 |
SPでのPB100点台を持つ6人のうち4人(宇野、チェン、コリヤダ、チャン)が出場するという豪華な顔ぶれの男子は、日本の宇野昌磨がただ1人100点を超え1位。
冒頭の4Fでステップアウトしたものの、後半の4T+3T、3Aをクリーンに決めて、TESを伸ばした。
また、PCSでも全項目9点台と全選手中トップの評価を受け、PBに迫る高得点を叩きだした。
個人戦に向けても良い手ごたえをつかんだといえるだろう。
2位はなんとイスラエルのビチェンコ。
2016年の欧州選手権2位という実力者ではあるが、チェン、コリヤダ、チャンを上回ったのは予想外であった。
30歳にしてPBを更新する会心の演技を見せ、イスラエルチームに勢いをもたらした。
3位はカナダのチャン。
4Tと3Aで転倒、さらにはコンビネーションもセカンドが2Tになってしまい、全てのジャンプに精彩を欠いた。
それでもPCSではPE以外の4項目で9点台をマークして、ジャンプのミスを補った。
ジャンプの修正が急務ではあるが、順位的には役割を十分果たしたと言える。
アメリカのチェンはジャンプに精彩を欠き、まさかの4位。
冒頭の4Fからのコンビネーションは、着氷でバランスを崩したため、セカンドを2Tにしたのは賢明な判断だったが、後半の4Tは2Tになってしまい無得点になり、3Aでも転倒してしまった。
その他の要素とPCSでカバーし、なんとか80点台には乗せたが、ソチ銅メダルのアメリカとしてはいきなりつまずいた形となった。
さらに、OARとして出場したロシアのコリヤダはこれまたまさかの8位。
冒頭の4Lzで転倒し、続く4Tでも転倒してしまい、コンビネーションを入れられなかった上に、後半の3Aが1Aになってしまい無得点になったことが響いた。
ソチでは団体金メダルに輝いたロシアだったが、手痛い出遅れとなった。
ペアでは、ロシアのタラソワ、モロゾフ組が唯一80点台に乗せて1位。
世界ランク1位の貫録を見せた。
カナダのデュアメル、ラドフォード組が2位、ドイツのサフチェンコ、マッソ組が3位に入った。
また、日本の須崎、木原組は四大陸選手権で出したPBを更新する素晴らしい演技で8位に入った。
この結果、優勝候補のカナダが首位発進を決め、2位がアメリカ、日本は3位と上々の滑り出しとなった。
1日挟んで2日目にアイスダンスSDと女子SPが行われ、フリーに進める上位5か国が決まる。
今日のように、個人戦に弾みがつく演技を期待したい。